8-17の仕事なら12時くらいに食事と決まっていますが、サービス業についていると、どうしても不規則なシフトで働くことになります。だから毎日職場での食事休憩の時間が変わってきます。
すると食事休憩以外の時間にもお腹が空くのですが、そんな時はお互いに「これ持ってるけど食べる?」とすすめることもあります。
好きじゃないものでも、すすめられたらとりあえずありがたくいただくのが日本人の礼儀。だけどお互いにそれを続けていたら、相手が本当に喜ぶ物を知る機会を失うだけ。
私が持っているものを「これ食べる?」とすすめたところで、それを見たフィリピン人やアメリカ人達は自分が食べられそうなものではないな、と思うと丁重に遠慮します。
たとえ苦手なもの、あまり好みではなさそうなものでも、すすめられたら断るべきではない、という日本人の礼儀や常識からすると非礼にあたると思うのですが、私は非礼とか不躾だとは思わないのです。だってそうやって正直にYes/Noで答えることでしか、お互いの好き嫌いを学習できないじゃないですか。
だから私は自分の夫にも「不味かったらはっきり言ってね」と常々言っています。もしも夫が「君が作るものは何を食べても美味しいよ」と嘘をつき続けたら、私は不味い物を作り続けることになりますから。
嫌いなものでも気を遣って眼に涙をためて食べている姿を見て「えらいよねーいい人だよねー」って言う人達は、きっとサディストなのです。
例えば青森で一人で暮らすおばあちゃんが「孫が喜ぶだろうから」と思って送ってくれるりんご一箱を「うち、食べないんで」って送り返すようなことはさすがに冷たいなぁと思いますが、異なる食文化の中で育った者同士、きちんと意思表示をしながら相手の好き嫌いを知っていくことって大切だと思うのです。
そうやって知った好き嫌いですが、こんな感じです。
フィリピン人に喜ばれた「これ食べる?」
2.味噌おにぎり
私はご飯を一度に5合炊いて、そのうち2合は炊き立てのうちに味噌おにぎりにして、残りの白米は一食分ずつ小分けにして冷凍しています。その冷凍おにぎりを職場に持って行く事が多かったのですが、これがフィリピン人達には喜ばれました。
味噌を表面に塗って焼きおにぎりにするのではなく、中に詰めるタイプでしたが、中身の味噌は:
- 味噌
- 醤油
- 砂糖
- すりおろしたにんにく少々
を混ぜたものでした。大葉を入れても美味しかったです。
「(おにぎりの中には)何が入ってる?」と聞かれたので、上記の四つを教えてあげたら、それを瓶に詰めて職場に持ってきて「置き味噌」し始めたフィリピン人の同僚もいました。
番外編:FRISK
フィリピン人がお惣菜を作る時は、必ず一度に大量に作って職場に持ってくることが多かったので、私もよくもらっていたのですが、フィリピンの料理はとにかく味付けが濃い。それににんにくが使われているものも多いため、皆食べた後は口臭が気になります。
彼女達が「あれちょうだい」と言って手を出してくる時は、FRISKと決まっていました。人のFRISKばかりあてにしていないでたまには自分で買って来い!
アメリカ人に喜ばれた「これ食べる?」
- ツナおにぎり メインゲートを出てすぐのところにあるセブンイレブンでは、ツナおにぎりと鮭おにぎりが置いてあるスペースだけはアルファベット表記もつけてあるんですよ。売れ筋なのでしょうね。梅干おにぎりの素晴らしさを伝えたい私ですが、あれはあんまり人気でないだろうな。
- たまごサンド ふわっふわ♪なのは添加物たっぷりだから・・・でも関係なし。「中に入っているエッグサラダも美味しい!」そうです。
それからアメリカ人は衛生面において細かいので、手作りのものよりもコンビニで買ってきたものの方が喜びます。
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