太平洋側に位置するこの海軍の街は、ホワイトクリスマスとはいきませんから雰囲気はあまり盛り上がりませんが、ここ2,3日知人に会うと別れ際の挨拶が"Have a good day/night."の代わりに"Merry Christmas."を耳にすることが増え、ああ、クリスマスだと感じています。
そして先日アメリカはユタ州からグリーティング・カードが届きました。
私が留学準備中に、モルモン教室が開講している無料の英会話教室に通っていたことは、過去記事で書きました。
カードを送ってくれたのはその時に知り合ったモルモン教徒の日本人女性で、彼女とはつかず離れずというか不思議とやりとりが続いています。もう20年近くということになりますが、これがご縁というやつなのかなと思います。別にお互いの人生に必死に留まろうとしなくても、小さいながらも居場所がある。
日本人のモルモン教徒達の中には、非教会員との間に垣根を作る人もたくさんいますが、私の友人は違いました。婚前交渉、アルコール・カフェインの摂取、喫煙が禁じられているモルモン教徒達にしてみれば、喫煙以外を普通にやっていた私と交流するよりは、教会員同士の方が気兼ねなくつきあえるし、何しろ同じものを信じている者同士という連帯感があります。
だけどこの友人は、私のような人間を面白がってくれました。
モルモン教徒が多いユタ州は、他の州に比べるとやや保守的です。10年前くらいに空港に降り立った時、白人の多さにも驚きました。彼女が暮らすユタ州を、私は閉鎖的で保守的な州だと決めつけそうになりました。
だけどその州でモルモン教徒と結婚し、子供をモルモン教徒として育てながら幸せに暮らす彼女は、ユタ州から遠く離れたところに、自分とは全く違う価値観を持って、自分なりに幸せに暮らしている私のことを尊重してくれます。彼女と接していると、閉鎖的なのはユタ州ではなく、私の心だったのだと気づきました。
何を信じていてもいい。それがその人の心の支えで、幸せでいられて、それを私の押し付けてこないのなら。
心 オープンよ (わかる人だけ笑ってください)
Merry Christmas.
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