国際都市として面白くなりそうな金沢 - Inside the gateという記事で触れたクラブ利恵のママ。
やや居心地が悪そうというか、置物のような感じすらします。
インタビューが終わった後に少しほっとして「以上でよろしいでしょうか?」と聞き手の二人の女性に確認する様子から、真面目なお方なのだろうなぁという印象を受けました。サンデーモーニングの開始時間をちゃんと言い直すあたりも(笑)。
そんなりえママが水商売の世界に入ったきっかけは「自分が向いていないものにしがみつく気がない」からでした。
「向いていないから他のことで頑張ろう」
りえママは事務員をやっていたそうですが、PCについていけなくなったそうです。またそういうことを学ぶために頭を使うのが嫌。ハイテクに翻弄されるのが嫌(いまだにガラケー使ってるくらいです)。
というわけで、どう考えても好きになれなそうなことを覚えるために頭を使うという選択肢を放棄!この見切りをつけるためにどのくらいの時間がかかったのかはわかりませんが、他の道で頑張ることを選び、水商売の世界に入りました。
好きなことをしているから、苦労していると思わない
人の心に触れ、よみこんで、夢を持って。
「この方どんなことを考えていらっしゃるかしら?」「どうやったらまた来店してもらえるかしら」
そういう風に考えるのが楽しい。
事務職を辞め、水商売の世界に入ったりえママは、まさに水を得た魚です。強く、そしてあふれかえるようなエネルギーをもって生まれてきたりえママのような人にとっては、頑張ったらその分自分に返ってくる水商売は適職だったのでしょう。
- ストレスたまりませんか?→ストレスってなんだろう。
- なんでも自分に都合よくとらえる性格だから、営業電話も懲りずに楽しみながらかける。だから出てもらえなくても気にならない。
- Light sleeper。ヨーロッパ旅行を楽しんで帰りの飛行機でぐっすり寝て、日本に戻ってきたらそのまま仕事。5分横になれば元気になれる。
- 60を過ぎたらお声がかからない=働く場所がない。
何もすることがない24時間が延々続くとしたら地獄。そうならないように今から土台を作っている。
上記はすべて動画「片町スクランブル」での、りえママの発言です。
朝起きると「ああ、今日も仕事だ」と憂鬱な気持ちになる人や、今日も辛い思いをしに満員電車に揺られるのかぁと思う人が聞いたら「こういうポジティブすぎる人が近くにいたら疲れそう」と思うでしょう。そうなのです。こういうパワフルな人はそもそも人に雇われることに向いていないのです。パワーがもったいない。
しかも、おそらく当時はまだまだ安定していたであろう事務職を辞めることに勇気がいったかというと、りえママの場合そうでもなさそうだと私は想像しています。あっさり辞めたんじゃないかなぁ。
「私は違うところで頑張るわ」って。
【りえママの書籍】
銀ぶらは一般的に有名なお店しか載っていなかったけど、金ぶらは面白かったです。金沢の人達から見たら目新しいことは一つもないだろうけど、最後に訪れてから15年以上経つ兼六園の新たな魅力を発見しました。知識はものの見方を変えるんですね。また訪れたくなりました。
時間の積み重ね方を考えよう
- 好きじゃないことを「仕事だから」と我慢して、同僚や上司、仕事の内容など、思いつくことすべてに文句を言いながら、周囲に負のオーラを放ちつつ過ごす日々を重ねた場合
- 別に好きなことではないけど、仕事だからと割り切って、その環境でなるべく楽しいことを見つけながら頑張る日々を重ねる。仲良しごっこを楽しんでいるようにみせることに尽力するのではなく、雇用主が求めていることを実現するために尽力する。そのためのチームワーク。
- 1.のようにはなりたくないから、思い切って生きる環境を変える。その環境が自分の期待していたような理想の環境ではなくても、その選択に対し自分で責任を持つ(新しい環境が自分の理想とは違ったからといって、自分の人生が思うようにいかないことを環境のせいにしない)
30歳を過ぎると、こういう時間の積み重ね方の差が顔立ちや言動に如実に表れます。だから30歳を過ぎてからの出会いって結構面白いと思うんですよ。婚活でもオーバー30だから~とか卑屈にならないでください。今まで培ってきたものの素晴らしさが出ている顔は男女関係なく惹きつけますから。
私が環境を変えた時の記事:米軍基地でも、日本社会での社会経験は役に立ちます - Inside the gate