メンヘラアメリカンDさんがこんなことを聞いてきました。
「ねえマリア、来週アシュリーとコーヒーデートするの。どこかいいお店知らない?スタバやタリーズみたいなチェーンは嫌なの・・・もうちょっと落ち着いてコーヒーとお喋りを楽しめるところを教えて」
おしゃべりっつってもほとんどおまえが喋ってるんだけどな!と心の中でつぶやきながら、私の大好きなお店の話を始めました。
「素敵なお店を知ってるんだけど、あなたはまだ若すぎるわ。それにあまり大勢の人に知られたくないの。私にとってのオアシスなんですから」
「そんなことを聞いたら余計に知りたくなるじゃない!ねえ、お願い。教えて」
「駄目。その店内に入るとね、時が止まったような感じなの。1940年代あたりのままっていうのかなぁ」
「私、40’sは大好きよ!」
「大好きよって、あなたまだその頃生まれてないでしょう」
その後もしつこく請われたため、ヒントを出すことにしたのです。
「じゃあヒントを出すわ。ベンガルっていうカレー屋さんの近く」
「それって・・・あ、わかった!あのジャマイカ人みたいな男が立ってるところでしょう?」
(まあジャマイカ人に見えなくもないか・・・)
「そのコーヒーショップは大通りに面してるの?それとも小路に入らなくちゃいけないの?」
「小路に入るの」
こうしてコーヒーデート当日を迎えたDさんから、写真つきでメッセージが届きました。
「私、あなたのお気に入りのお店を見つけたと思う!ここでしょう?」
見つかっちまった~。Dさん、大正解!!!!
「アメリカ人客も訪れる、昭和のまま時が止まったような喫茶店 - Inside the gate」
Dさんいわく、全てが気に入ったそうです。
「照明や、そしてあなたが言っていた古めかしさ、静寂の中に時々聞こえる、陶器同士が触れ合う時の音。そしてなんといってもアメリカ人客がいないところが最高だった。アシュリーにもよーく言っておいたわ。このお店のことは誰にも言わないでね、って。このお店はあなたの心の平和でありながら、これからは私の心にも平和をもたらすの」
ちなみに私がどうやってこのお店を知ったのかというと、「こういう人は日系企業じゃ出世しないだろうけど、大好きでした - Inside the gate」に登場した、私の大好きな小松さんから教えていただいたのです。
知られたくないといいつつ、こんな風に自分のブログで紹介してしまいました・・・。皆さん、ご利用の際はこの喫茶店の商品の一つである静寂を壊さないでくださいね。よろしくお願いいたします!