Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

(10)要注意人物だからゲートを通すな

 

 

シェアしたい英語表現100選(10)

横須賀基地のメインゲート。IDチェックは向かって左側が日本人憲兵(FACPと呼ばれています。時々日本人にしてはものすごくがたいがいい人に遭遇して、びっくりしてしまいます)、右側が米兵のセキュリティ(MA)。

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ある日いつものようにゲートを通るため、FACPの方からチェックを受けようとしたところ、右側の方から声が聞こえてきました。

"Hey! Why don't you come to my side?"
「ねえ!どうして僕の方にこないの?」

声が聞こえた方を見たら、よく知っているセキュリティの方でした。あっ、久しぶり!と手を振ったら、そのセキュリティの方がFACPの方に向かってこういいました。

"She's a Trouble with a capital T. Don't let her go through (the gate)!"

(直訳)
「彼女は大文字のTで始まるTroubleだから、ゲートを通すなよ!」

固有名詞でもないのに大文字で始めるのは、その名詞が強調されている時です。この場合ですと、「要注意人物」という意味になりますね。
後日ゲートを通過する際、またこのセキュリティの方にあたったのですが、その時彼は私がまたFACPの方に向かって歩いていくのに気がついたらしく、

"Hey, my side's open!"
「ねえ、僕の方空いてるよ!」

といって呼び止められました。FACPの人も笑いながら「じゃああちらのゲートでどうぞ」といい、私は米軍のセキュリティの方でIDチェックを受けることにしました。
彼だとわかっていたら、そちらを通ったのですが、ゲートに立っている米軍兵士の方の顔は、キャップのつばの陰になっていてよく見えないんですよね。

こんな風にゲートを通過するだけでも英語表現が学べるのが、横須賀に暮らし始めてすっかり慣れたはずの今でも、まだまだ楽しいと感じます。

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