シリーズ1では、横須賀基地内の施設でアメリカ人を相手に接客する場合、和洋折衷で行く際に必要な和、要らない和について書きました。シリーズ2では「洋」について書きます。
要らない洋
なし!相手はアメリカ人客ですから。
必要な洋 "You have to be an a**hole sometimes."
これは在日米軍基地、あるいはアメリカで接客業に就いたことがある方なら共感してもらえると思うのですが、日本社会のように客がいうことに対して「とりあえず頭を下げる、相手が気が済むまで平謝りする」ということは、アメリカ人客相手にはまずありません。
例えば日本で一時期騒がれたのが店員に対する土下座の強要。ベースでも日本人従業員間ではあったようですが(とほほほほ)、アメリカ人はそういうことをしません。在日米軍基地でそんなことしたら大騒ぎになります。なぜならアメリカ人はハラスメントに対してうるさくて敏感だから。「訴えられたら困る」というのは必ず彼らの頭の中にあります。
だけど自分は客だから、と横柄な嫌な奴もいますし、また常識のない人がいいがかりをつけてきたりします。そういう時に発動するべきものがアメリカ風a**holeモード。これはアメリカ人の同僚達にさんざん叩き込まれました。
"Maria, customers think you're a pushover because you're Japanese, and a girl. If you're dealing with stupid drunk customers, sometimes you have to be an a**hole."
「マリア、客は君が日本人でしかも女だから(ちょっと強気に出れば)いいなりになると思ってる。もしも馬鹿でしかも酔っぱらっている客を相手にするのなら、時には君だって嫌な奴にならなきゃだめだよ」
そういわれるようになってから、ちゃんと常識があって、ある程度忍耐力もあり、人間的にまともなアメリカ人従業員達の接客やトラブル・苦情処理を観察するようにしました。そこで私が見たアメリカ風a**holeモードについては、次回に回したいと思います。
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