Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

横須賀基地における飲酒禁止・外出制限措置(Liberty restrictions and alcohol prohibition)

 
解除されました。詳細はこちら>>【横須賀基地】今夜から飲酒制限解除になるようです - Inside the gate

 沖縄県嘉手納町で、アメリカ海軍の兵士が酒に酔った状態で車を運転したとして逮捕されたことなどを受けて、在日アメリカ海軍は、6日から当面の間、すべての海軍兵を対象に基地の中や自宅を含めて一切の飲酒を禁止する命令を出しました。(沖縄の兵士逮捕受け 在日米海軍が一切の飲酒禁止命令 | NHKニュース


2016年6月6日(月)現在の横須賀基地はこんな感じです。

飲酒(ベース内)

ベース内全ての施設でアルコールの提供が禁止されています。ですから米兵(active duty)、軍に関わっている米民間人(civilian)、防衛省雇用の従業員(日本人やフィリピン人など)の全員飲酒禁止。ベース内の自宅でも禁止(ただし実際には自宅での行動まで管理しきれない)

飲酒(ベースの外)

米兵(active duty)、軍に関わっている米民間人(civilian)は禁止。

外出

オフベースに暮らすアメリカ人(米兵とその扶養家族、民間人とその扶養家族)は当然基地の外から出ることを許可されていますが(そうじゃないと帰宅できませんからね)、自宅に直行です。
NHKのニュースによりますと、日常品の買い物など最低限は許可されているようですが、横須賀基地ではこの解釈のしかたが人によりけりで、"Back to the house, back to the base. Nothing in between. We can't even stop at 7-11." と言っている人もいますし、「ささっと済ませられる程度の買い物なら許可されている」と言っている人もいます。
オンベースのハウジングや兵舎に暮らす米兵達は完全にlockdownの状態です。ベースの外へは一歩も出られません。
ということは・・・この措置が解除された直後、横須賀は大変なことになりそうですね(汗)。空母・レーガン(乗組員が多い)がいないだけでも不幸中の幸いというところでしょうか。

Day off (休日)

なんとこの措置が解除されるまで、米兵は休日の予定を提出させられるそうです。何時に起きて、身支度を整えて●●に出かける。XX時には帰宅、という風に。このXX時に部屋に戻っていないと、問題行動として記録に残されてしまうとのこと(昇級に影響するのでこれは皆避けたい)。
そして万が一行動予定に変更があった場合、管理者に電話を入れないといけないそうです。「13時にChili'sに行く予定でしたが、タコベルに変更になりました」とか馬鹿馬鹿しいけど、変更の場合は本当にこういう風に逐一連絡を入れないといけないんですって。だから現在はこの電話を受ける側もとんでもないことになっているそうです。

事故を起こした米兵に対して

私の周囲にいるアメリカ人達は、今回沖縄で飲酒運転して(しかも飲酒禁止令が出ている間ですよ・・・)事故を起こした女性兵士は日本の刑務所に入れて罰せられればいいのに、と言っています。そうでもしないと自分がどれほど愚かなことをしたのか、一生わからないからです。

このliberty lockdownが解除された直後、どぶ板はいったいどんなことになるのでしょうか・・・。 <【横須賀基地】外出制限・飲酒禁止措置 その後 - Inside the gate

に続く>


関連記事:沖縄の米軍基地周辺と横須賀基地周辺を比べてみた - Inside the gate