米海軍横須賀基地には多くの自衛隊員も出入りします。やはり人間ですから、中にはめちゃくちゃ感じが悪くて、日本人スタッフの間で情報が共有されてしまうほどの人もいますし、気味の悪い人もいましたが、全体的に見ると自衛隊員の方達は感じのよい人が多かったです。
その中には時々背が高くて顔も濃いために「もしかしてアジア系アメリカ人?」という風に見える人がいて、そういう人達にはこちらも英語で挨拶するじゃないですか。すると"Japanese yen, ok?"と返されるので、あ、日本人なんだと気がつくわけです。
そこから雑談が始まって「実は僕、ベースではよく日系アメリカ人に間違えられますが、○○出身です」という話になるのです。
こうして田舎比べが始まる・・・
例えばこんな方がいらっしゃいました。北海道出身で、ご先祖にアイヌ民族がいらっしゃるというケース。ああ、それで顔立ちがちょっとエキゾチックなのか、と納得しました。北海道のどこなのか具体的な地名を聞いてすぐに話が膨らませられるのは、路線図・地図好きの私には簡単なことです。そして互いの出身地に関する田舎比べが始まるわけですが、引き合いに出されるのはこんなものです(笑)。
1.電車の本数/h
まず田舎は電車といえばJRのみというところが多く、JR以外に走っていたとしても「○○鉄道」といった廃止寸前の民間の赤字路線だったりします。
私の田舎はまさにそんな感じで、○○鉄道も廃止されましたから、JRしか走っていません。
「私の田舎は通勤ラッシュの時間帯は3本/h、それ以外は1本/hでした。貨物列車を入れるともうちょっと多くなります」
「僕の田舎は電車が通っていないところだったので、公共の交通機関はバスのみでした」
はい、君の勝ち!というわけです。
2.景色の美しさ
これは1.の電車にも関係しているのですが、田舎特有の景色の美しさは数あれど、その中でも田舎比べ、田舎自慢の時に語られるのが、暗闇の中を疾走していく夜汽車の美しさ!
都会だと街が眠らないじゃないですか。コンビニがたくさんあって、高層マンションもたくさんあるから、夜中でも街が明るい。だけど田舎の夜は暗い。広い田園地帯に点在する街灯の光と、時々通る車のライトくらいしか灯りがありません。その暗闇を走り抜ける電車 の幻想的なことといったら・・・。これを見て育ったことは嬉しく思います。
でも都会の便利さに慣れるとね、そっちをとっちゃうんですよ。
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