横須賀基地とその周辺にいると、「横須賀基地で働くのがこれで2度目」という中年男性に遭遇します。若い頃に日本に駐屯していた彼らが中年になって横須賀に戻って来て、その変貌ぶりをちょっと寂しく思ったりするそうなのですが、それを含めてお話を聞きました。
金曜日の夜はキャンプ座間へ
1990年代、関東で最も熱かった在日米軍基地はキャンプ座間だったようです。
横須賀基地に駐屯していた米兵達の間で金曜日は座間へ、土曜日は横田へ、日曜日は横須賀、という民族ならぬ兵士大移動があったそうです。
そんなに魅力的なものが座間にあったのだとしたらそれは何だったのかまでは聞きませんでしたが、とにかく1990年代は金曜日といえばキャンプ座間が盛り上がったんですって。
「(船員だけじゃなく)陸上勤務のやつらまで座間まで遊びに出かけたものだよ」
米海軍では陸上勤務(shore duty)の兵士の方がきちんとしている人が多いとはよく聞きます。実際shore dutyの兵士達は、船に乗っている兵士をanimalと呼びますからね。そんなやんちゃなアニマル達だけではなく、shore dutyの兵士達までかけつけた座間。やはり女の子が多かったのかな。
関東ではその規模からして横須賀が圧倒的に大きいわけですが、そこにいた兵士達がわざわざあんなアクセスの悪いところに何を楽しみに通ったのでしょう。謎です。そこを聞けよ!って突っ込みたい人へ。なんだかすっきりしなくてすみません。
土曜日は横田へ
「空軍基地は(お金があるから)海軍基地よりも様々なものが充実している」というのはよく聞きますが、おそらく米兵達が目指したのはベースではなく、ベースのすぐ外繁華街のナイトライフだったのでしょう。多分座間も。私も一度横田まで行ってみたのですが、なんかピンとこなかったんですよね。
◆その時の記事>>小説で読んで憧れて、実際に行ってみてがっかりした場所(1) - Inside the gate
だけど「土曜日は横田」というほど盛り上がっていたと聞いて腑に落ちたことが一つあります。
以前知り合いのぶらぱんAさんが「初めての相手は横田基地所属の黒人男性だったの」と言っていました。それを聞いた私は「横須賀に住んでいたらよりどりみどりだろうに、なぜ横田の兵士と?」と不思議に思いましたが、その時一緒にいたぶらぱんBさんが「Aちゃんはね、横田遠征時代があったの」とこそっと教えてくれました。毎週末横田に遠征していたのですって。横須賀から遠征したくなるほどの魅力がある横田。もうこれは盛りのついた男女の化学反応しか考えられません。
白人兵士は肩身が狭かったAクラのヒップホップナイト
確かこれも1990年代の話だったと思うのですが、横須賀基地のAクラにヒップホップナイトというものがあったそうです。そこに白人兵士が顔を出し、日本人女性に声をかけると「黒人しか興味がないの!!」と言われたそうです。すごいですよね。今の横須賀基地ではこういう品種のメスは見かけられなくなりました。ハードコアなぶらぱんだけでなく、ぱっと見でそれとわかるwhoreが少なくなりました。ベースからはじき出されてどぶ板に潜んでいることでしょう。
【編集後記】
横須賀で素泊まりできる宿 翁美家旅館が閉店しました・・・ - Inside the gateという記事で90年代にぶいぶいいわせていた方々、あるいはぶいぶい言わせていたご友人をお持ちの方々をあぶりだしたので、そのぎらぎらしていた90年代後半~2005年あたりについての記事を書きました。
関連記事:今のどぶ板も十分妖気と活気に満ち溢れています - Inside the gate