横須賀基地で働いていると、「この人はベースの外の世界を知らないんだろうな」という日本人達に出会います。特徴としては:
- 髪型・服装・メイクがどことなく古臭い(80年年代後半~90年代初頭を引きずっている)
- 仕事がたいしてできなくても古いというだけで大威張りなうえ、横須賀基地で働いている=ペンタゴンで働いてんのよ!と勘違いしていそう
横須賀基地というのは、一つの村のようなものです。アメリカ人が多くてオープンな雰囲気かと思いきや、ゴシップが広まる速度と範囲の広さやら、米軍基地の中ですら日本人特有の窮屈な社会を保持する面倒くさい人達もまだまだ大勢いて、閉塞的な側面もあります。そこの垢にまみれて村民みたいになっている人は、きつい人が多いと感じました。ベースの外で働いたことがない日本人でも、この全く逆で、ちゃんと社会性のある人もいます。私はそういう人達がいる施設で働けてラッキーでした。
日本社会は面倒くさいなぁと思い、横須賀基地に逃げ込むようにやってきた私もこの村民達の洗礼は受けました。村民のほとんどは女性でした。男性従業員は、ベース勤務歴が長くても、安定の上にあぐらをかいて村民化したりはしていませんでした(ただし一部を除く)。
そして村民達に慣れた頃、垢にまみれていない、外部からやってきた人と仕事をすると新鮮に感じられたものです。
村人達の居心地の良さが反映された、デスクとロッカー周りのだらしなさ
私が勤めていた施設は「ここで暮らしているんですか?」「本当にここは女子ロッカー室?」と言いたくなるような人が多かったです。これは日本人だけでなくフィリピン人にも多かったけど、とにかく皆さん勤続年数が長く、その分私物が多い。
勤続年数が長い人達は、長く勤め続けるだけの理由があるはずです。居心地がいいし、給与は安いけれど安定しているから、そこにとどまる。このデスク周りやロッカーのだらしなさが、居心地の良さを感じさせていました。ただしこれはベースの中だろうが外だろうがありがちなことですけどね・・・。
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本人達なりに整理整頓しているつもりなんだろうけど、やはり仕事をしに来る場所とは思えない様になっていました。公私の区別がきちんとついていないというのでしょうか・・・。
ベースの外の日系企業に勤める綺麗なOLさん達の、無駄なものが置かれていないすっきりと整頓されたデスクやロッカーが懐かしくなりましたが、彼女達は彼女達でまた色々ありましたからね。それと比べると「村でいいか」という結論に至るのです。
新参者の心得
こういう人達とうまくやるには、個人プレーをしないこと。あなたがベースの外でどんなにハイプロファイルな企業で、さくさく仕事ができていたスーパー(ウー)マンでも、英語ぺらぺらでも、周囲との調和やバランスを考えながら働いてください。出る杭は打たれます。
それから普段はあなたに対してえらそうに振舞っているくせに、困った時だけあなたの英語力を便利に使おうとする人には気を付けてください。
私は手を差し伸べて貸しを作っておきたい時以外はこう言って逃げていましたよ。
「すみませんが、私が間に入って訳して何か間違えがあってトラブルになっても責任は負えませんので、〇〇さんがご自分でなさったほうがよいと思います」
こういって話を強制終了して立ち去る!臨機応変に対応しましょう。早い段階で「なめんなよ」という態度をマイルドに見せておくことはとても大切です。
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