基地(以下ベース)の外から求職する人達には見えてこない、ゲートの向こう側。せっかく手間暇かけて書類を作成し、面接までいってReference check(以前就業していた企業/現在就業中の企業への照会)等へのもクリアし、4か月~半年(コマンドによって異なります)も待たされたあげくにやっと勤務開始したはよいものの、なんとそこは人が居つかない最悪な環境だった・・・・なんてことのないように、ベースの空席広報のページで見分ける方法について書きます。まずアドバイスとしては半年間くらい空席広報をチェックし続けてみるということ。
頻繁に応募している空席(事務職)
空席が広報されるページはJN Yokosuka Regionというページで、以前は毎週水・金に更新されていたようですが、現在は不定期更新みたいです。筆者はそこを時々見ていますが、いやーまあ「ここ、また募集してる!」と思う施設が見えてきます(苦笑)。例えば・・・
児童成育プログラム補助職。等級が1-ですから事務職扱いのポジションですが(事務職は競争率が高い)、しょっちゅう募集されています。雇用形態は常用の一つであるMLC(基本労務契約)。日給月給、夏期・冬期手当、住宅手当、地域手当などついてきて福利厚生がきちんとしているMLCでも人が居つかないなりの理由は何かあるのでしょうね。知ってるけどここでは書かない(笑)。CDCやCYPは大変でしょう。
続きまして同じ事務職でもオフィスで過ごす時間がCDCやCYPよりも多い、より事務職っぽいポジション。
空席広報番号の頭のアルファベットはコマンドを指しますが、FLCY(NAVSUPというコマンドの一部。上の画像で掲載されている空席は郵便局のようです)とCNRJ(部署は色々ありますが、上の画像で掲載されているのはHR=人事部)もしょっちゅう出ています。
その他空席広報番号がSRFやFECで始まる空席は非常に数が多く常連ですが、2職(ガテン系を含む技術系)はもう確実に日本人村として見てよいと思うので、もうそこは説明の余地なし。SRFやFECの事務職の日本人従業員達がどんな感じの人達なのかは筆者もよくわからないのですが、「ベースの中の日本人村はどこだ?」に正解者が出ました - Inside the gateという記事にsyzimi様という方が投稿されたコメントを読まれると内情が非常にわかりやすいと思います。
頻繁に応募している空席(接客業等 IHA)
数多くある(そのうちのほとんどは常時広報されているw)MLCの空席広報をスクロールダウンしていくと、次は接客業の多くを占めるIHA(諸機関労務契約。MLC同様に常用扱い)とHPT(時給制。No work, no pay. 各種保険には入ってもらえますが、もらえるものは給与と交通費のみのバイト扱い)の空席広報が掲載されています。
IHAの空席は少ないですね。2021年5月16日現在3つのみ。昔はOfficers' ClubのウェイトスタッフのIHAの空席が2,3件同時に頻繁に募集されていたのですが、今は落ち着いているところを見ると(銃声音)。
IHAは空きが出たとしてもおそらくその空きが出た施設のHPTによる争奪戦になるため、外部からの応募者にとってチャンスはあまりないでしょう。勤務態度の良さも信頼関係もあるHPTは選考において有利なのはしようがない。でも試しに応募してみてください。応募してみないと始まりませんから。外部の人間が選ばれたケースもあります。
というわけで、IHAで頻繁に空席になっているところはあまりないところを見ると、接客業は人間関係等が比較的良いなど、労働環境がまともなのでしょう。
頻繁に応募している空席(接客業等 HPT)
そして最後にHPTの空席。
空席広報番号がNEXで始まるところはスルーしますね。フィリピン領なので。何も知らずにあそこに就業してしまって「アテェ~」とか言いながらフィリピン人に媚びながら働く日本人をこれ以上増やさないためにも。
上に貼ったHPTの空席広報の詳細を見てみると、ウェイトスタッフ、バーテンダー、サービスワーカー、3つともすべて就業場所はクラブ・アライアンスという場所です。あのメインゲートのところにあるクラブです。メインゲートから近い=通勤が楽であるにもかかわらず、人が居つかない。立地からして忙しいでしょうから、従業員への負担が大きくて人が居つかないうえ、やはりここもフィリピン人従業員が増えてきて大変なのかもしれません。最近利用していませんが、筆者はロックダウン前はこのクラブのちょくちょくピザをオーダーしておりました。フロントラインはフィリピン人従業員が多いという印象です。
ただし例外もあります
誤解される方もいると悪いので断っておきますと、毎週募集が出ている=離職率が高いというわけではありません。空席は募集締め切りまで表示され続けます。
また締め切ってからまもないのに再び広報されている空席=人間関係が最悪、フィリピン文化の中で働き続けることに疲れた働き者の日本人が逃げ出した、というわけでは必ずしもありません。
たとえば
- 空席広報番号 CFAY-N3AT-03-21(R) 通訳ー翻訳職
- 空席広報番号 CNRJ-N37-001-20 (R3) 緊急活動隊派遣職
ともなると相当高いレベルの英語力が求められるだけでなく、社会人としての常識や経験がある程度あって臨機応変に対応できるだけの力がある人材を必要としているでしょう。(R3)なんて3度目のReissueということですから、必要としている戦力にぴったりの人間に応募してもらうためにはどのように広報したらよいのか、考えた末のreissueなのではないでしょうか。
試用期間で終了してしまう人、あるいはその終了を待たずに、自らの力不足がどうにもならないと感じ、去っていく人もいるでしょう。とにかく必死に勉強して追いついていくのも大変な職場ではあると思いますが、ベースでキャリアを積むことを考えるなら、その苦労を買って出てもよいですよね。
フィリピン人疲れ
このブログを初めて読む人は、フィリピン人に対して明るくて気さくなイメージをお持ちでしょう。私もベースで接客業に就いて働き始めた時はそうでした。だけど彼らの実態が見えてくるのにそう時間はかかりませんでした。筆者が事務職にトランスファーした理由の最も大きなものとして、フィリピン人疲れがあります。
彼らは日本で働いているのに、日本人やアメリカ人に自国の文化を押し付けて、日米の従業員がそれに迎合しないとそれが気に入らずに鼻を曲げるというくだらなさがあります。彼らには海外で働いているという感覚がおそらくないのでしょう。世界中どこにいようとそこがフィリピンであるかのように働きたい。
話が脱線してしまいましたが、筆者はタガログ語の聞こえない世界へと逃げ出せたのは本当にラッキーでした。
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汗かき様からいただいたコメントへの回答として書いた横須賀基地での求職が簡単だった時代 - Inside the gateという記事に、またまた汗かき様から興味深いコメントをいただきました。
「話の中心人物(主役?)候補の古参従業員、色々な意味でパンチが効いている人です。もしかすると、ここの読者の可能性もなきにしもあらず・・・怖くて書けないですね」
という部分を読み、これは絶対に記事にしなくてはと思いました。村の文化に染まってもはや手遅れの古参従業員に改心してほしいからではありません。そういう古参従業員が読んでいる可能性があるということは、彼らの存在に苦しんでいるまともな従業員達が読んでいる可能性も大きいからです。
そこでこの記事のコメント欄は、同じように悩む従業員の人達が愚痴をこぼしたり、アドバイスしあえるスペースとして利用していただけたらと思います。
村民が増長してしまう原因
まず最初にこれについて話しておきたいのですが、村民達があり得ない方向に増長してしまうのは、ずばりベースの従業員が準公務員という扱いだからでしょう。よほどのことがない限り解雇されず、安月給だけどもこのご時世で終身雇用が保障されているのですから。「60歳までここで働こう=貢献しよう」ではなく「60歳まで飼ってもらおう」「ベテランなんだから俺が/私がルール。嫌なら辞めれば?」とふんぞり返っている日本人従業員達が年月をかけて作り上げた土壌の汚染ぶりはひどいものがあります。汚泥の中で美しく咲く蓮華でいるのも楽ではありません・・・・。
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もう村でしか生きていけない(村の外を知らない)村民達
仕事中の8時間だけ関わる村民のことなんて割り切って考えればもっと楽に働けるのに、と思われるでしょう。だけど村民はそうはいかないのです。彼らの異常な言動は、まともな従業員達の心を日々確実に折り、蝕んでいきます。まともな人間ほど疲れる。まともな人間が何の疑問も持たずに村民の文化に染まれるタイプだったら苦しまないでしょう。だけど表面上は染まったふりをして「もっと皆で楽をして気持ちよくちゃんと仕事をする方法があるのに、なぜそれをやろうとしないのだろう」と思いながら働いていると、そういう感情が蓄積されて疲れてしまうのです。
「どうして人の文句ばかり言うんだろう」
「どうして人のミスは必要以上に責めるのに、自分のミスは棚に上げるんだろう」
「どうして相手の意見を聞かないんだろう」
「どうして職場なのに言葉使いが悪いんだろう」
「どうして人を見下しているんだろう」
「どうして意地悪してるんだろう」
「どうしてパワハラしている事に気づかないんだろう」
「どうして権力も無い立場なのに権力者のように振る舞うんだろう」
汗かき様がここまで冷静に村民を観察しておられるということは、村の中でうまく立ち回っていることと想像しています。死んだふりをされているのでしょうか。筆者は接客業から事務職に異動した際、異動先がこのような日本人村でなかったことは今でもラッキーだったと思います。私の上に日本人の古参従業員はおらず、直属の上司がアメリカ人でした。しかもまともなアメリカ人(←ここ大事!!!)。筆者の知人が働いていた部署にも日本人従業員は数人いましたが、村ではありませんでした。空気がきれいで美味しいと言っていましたよ(笑)。ただその人が働いていた大きなコマンド内の他部署では日本人村があり、そこは八つ墓村より怖かったです。米軍のオフィサーに見られるようなentitledな振舞をする日本人従業員ばーっかり。
自分がアメリカナイズされていると思っている日本人従業員達
(汗かき様のコメントより引用)筆者はこういうタイプの村民とは働かずに済みましたが、接客した経験はあります。日米の国民性の悪いところを折衷した人というよりは、アメリカナイズを勘違いしている人と言った方がよいでしょう。さすがに両方の手のひらを上に向けて肩をすくめるジェスチャーをするようなバカはいませんでしたが、その一歩手前みたいなのは遭遇したことがあります。
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自分より容姿・頭脳・英語力が優れている新人への嫌がらせ
(汗かき様のコメントより引用)これは村の外でも中でもあることですが、筆者が見た・聞いたのはこんな感じでした。古参の男性従業員(ある施設の幹部で高卒)が有名私大卒の若い新人男性に対してあからさまに高圧的な態度をとっていたそうです。賢い新人なんだから大切に育てて施設の宝にすればいいのに(有名私大を出ているからあっという間にトランスファーしていくとは思いますが)。ちなみにこの古参の男性幹部はいつかバチがあたるだろうと思われるような理不尽なことを散々してきたのち、現在トランスファーしてMLCとして働いています。彼にひどいことをされてその施設を去っていった人達の怨念が塊となって、彼に向かって行かないといいですねぇ・・・・。生霊をなめてはいけません。
それからマウンティングはされていませんでしたが、容姿の良さ(良さというか、もうオーラがすごかった)が原因で同姓の従業員を警戒させていた人のケースを知っています。彼女は自分の容姿の良さを自覚していましたが、だからといって「綺麗だけど気さくで結構三枚目なのよ」という素振りもせず、淡々としていましたね。美人は何をやっても同姓には悪くとられてしまうということを学習済みなのでしょう。だったら言いたいことを言わせておけばいい。
最後にー当記事のコメント欄の活用について
冒頭部分でも言ったように、村民との共存に疲れているまともな人達の憩いの場として当記事のコメント欄を活用していただけたらと思います。どうせ活用するのであればユーザーが見やすいようにするためにも、汗かき様が箇条書きされた村民の生態(赤い字で表示されている事項)のうちのどれに関するものなのかを明記の上投稿してもらうと、探している情報や解決策が見つかりやすくてよいかなと思います。
また勤勉で人徳もある古参従業員の方々からの声もお待ちしております。