Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

ここまでしてFacebookの投稿が読まれていると確信したいのか


先日こんなものをFacebookでシェアしていた人がいました。

I truly can't wait to see everyone's response...
I think it will be interesting to see how we are all connected.
Since life is not only made of photos, I'm going to get into the game called "a reunion of friends".
The idea is to see who reads a post without a picture.
So if you are reading this message, make a comment using a single word about how we met.
After that, copy this message on your wall and I will also leave you a word.
Please, don't leave a word and then not bother to copy the text. You'll ruin the fun.

要約すると、本当の友達=自分の投稿をちゃんと読んでくれている人を知るために、写真がない、ただの文章だけのぱっと見つまらない投稿をする。最後まで読んでくれた人は、投稿者と自分がどうやって出会ったかを一語、コメント欄に書く、というもの。
そしてコメントしたら、この文章をコピーして自分のウォールにも貼り付ける。
そこまでして自分の投稿を友人達がちゃんと読んでくれているかどうか、確信したいものですかね。これを投稿していた人は、一日に5回以上投稿する人なので、Facebookがすべてになっちゃっているのかな。

関連記事:(33)内輪のもめごとをフェイスブックで公開しないと気が済まない人達へのひとこと - Inside the gate

中年になって最強のchick lit "Dear John"を読んで感じること

chick lit=若い女性向けの本。たいてい女性に都合よくストーリーが進み(女性目線)、べたべたに甘かったり、あるいは感情的な描写が冗長だったりくだらなすぎて、男性にはその良さが理解しがたいもの。

<例>chick litの濃度を物語る表紙

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上の画像はすべてニコラス・スパークス氏の作品です。

ニコラス・スパークス氏の他の著書を高校(特に女子高)の英語のリーディングの教科書にすすめたい一冊 - Inside the gateという記事で紹介しました。教材としてはよいのです。


単語をひたすら書いて覚えるよりも、文章の一部として覚えた方が身につきやすいし、実際に自分が話す時にも使いやすいでしょう?(ひたすら書くなら、単語単位ではなく文章単位で書いた方がよいと私は思う)
覚えているだけで使えなかったら意味ありません。難解な用語を用いたせいで脳が拒否反応を起こした既習の文法や表現も、小説を読むことを通じた場合、すっと入ってくるかもしれない。
だけど残念ながら女子高校生の心では、ニコラス・スパークスワールドは堪能しきれないでしょう。もう一度言います。教材としてはよいのです。

女子高校生の経験値で、どこまで理解できるのか

彼女達はまだ若くて、西野カナの書いた歌詞に涙したり、共感するステージに立っています。彼女達の心臓は若くて新鮮で、深い傷も負ったことがなく、ぷるんぷるんとしています。ごく稀に感受性が豊かで早熟な子もいるでしょう。
そういう子を除いて、西野カナワールドにどっぷりと浸る世代の子達が、例えばこのDear Johnを読んだところで、妻に捨てられた後、自分の障害に理解のない息子に時につらくあたられながらも、できることを必死で息子のためにしてきたJohnの父親の愛の深さにじ~んとしたりするだけの土壌が心の中にできあがっているとは思えません。
だからこそもう少し年齢と経験を重ねてから、再び読んでみてほしいです。英語力と経験値が釣り合ってきた時には、教材としてではなく小説として楽しめるから

misty island evening ~ Southern Outer Banks


話は少し脱線しますが、私は山田詠美さんの「放課後の音符(キイノート)」を初めて読んだ時、21歳でした。
「この本を14歳くらいで読んでいたら、私の青春は全く違ったものになっていただろうな」

もっと早く出会わなかったことを残念に思いましたが、21歳の時でよかったのでしょう。もっと若い頃に出会わなかったということは、縁がなかったのです。私の人生には必要のないページだったのでしょう。
「夏休みはジントニックを飲んで恋をしていたわ」とか高校生の私がほざいたら、周囲は引いてしまいます。そういうことを言ってもしっくりくる/許される類の女ではなかったから。

Savannahという女性がここまで特別な理由

【注意】ここから先、ネタバレ
Dear Johnを読んでいてもSavannah(Johnが愛した女性)のどこがそんなによいのか、よくわからないままでしたが、Johnと父親との永遠の別れが近づくにつれ、ようやく理解できました。彼らが親子として深く結びつけたのは、Savannahに出会ったからこそなのです。
Johnの父親は自閉症(アスペルガー?どちらか忘れてしまいました)で、それにまったく気がついていなかった(知識がなかった)ため、Johnは父親につらく当たってしまいます。そしてSavannahと出会い、自分の父親が障害を持っていることを知るのです。
Savannahにその話をされた時は「じゃあ俺の家に来たがったのも、アスペルガー患者の例として観察したかったからなのか!!!」「檻の中のゴリラを観察するようなものだったんだろう!」と激怒したJohnですが、時間が経つにつれて、Savannahに感謝するようになります。

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父親の病気を自分が認知して理解できたことにより、それまでは「いつもコインしかしないつまらない男。これなら母親が出て行ったのも理解できる」とまで思っていた父親への接し方を学び、父子の距離が縮まったのです。
JohnとSavannahのロマンスを中心に展開するストーリーでしたが、私が一番印象に残ったのは、そのロマンスの裏側にあった、Johnと父親の歩みでした。

原作と映画では異なるエンディング。それもまた面白い

父親が遺してくれたものをJohnはきっとああいう風に使うんだろうなぁ・・・だけどそこまでお人好しにならなくてもいいのに、と考えながら後半部分を読みました。頭の中には自己犠牲の四文字がこびりついて離れませんでした。そしてJohnは私の予想を裏切らない使い方をしてしまいました。
ただしその先が原作と映画では異なるのです。

www.youtube.com原作のエンディングは、悲しいけれどどこか温かく、きっと最後にはこの二人は一緒になるんだろうなと感じさせるものでした。だけど映画のエンディングはハッピーエンディングですよね。こういうのもよいと思います。
映画版をまだ見ていない理由ですか?
原作を読んでいた時に私が頭の中で膨らませ続けたSavannah像(山間部の自然豊かな場所で育った、ちょっと訛りのある世間知らずな可愛い女の子)が、映画でSavannahを演じたAmanda Seyfriedとは全く違うタイプのため、映画を見る気にならないからです・・・。

Dear John

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胸がちくりと痛むミリタリー用語 PCS

ベースで接客業に就いていると、常連のお客様と仲良くなることがあります。そんなお客様から"I'm PCSing."あるいは"PCSing out. "と聞くと、胸がちくっと痛みます。ああ、またお別れかぁ、と。お客様だけではありません。同僚や上司もそうです。横須賀基地で働くアメリカ人従業員の多くは米軍将兵の扶養家族ですから、スポンサーである配偶者あるいは親のPCSとともに日本を去ってしまうため、とても流動的なのです。

PCS=Permanent Change of Station=転属については、過去にも何度かこのブログで触れています>>pcs の検索結果 - Inside the gate

PCSに伴う不用品の処理 Community yard sale

Community Yard Sale - U.S. Army Garrison Humphreys, South Korea - 7 July 2012

上の画像は韓国の陸軍基地での様子です。PCSの際に、少しでも荷物を減らそうと早めに動き出す人達が活用するのがCommunity yard saleだそうです。詳細を読みたい方は、画像をクリックしてみてください。flickrのページに飛び、説明が読めます。

その他参考サイト

www.military.com

PCS out 軍を辞める

PCS outの場合は、リタイア(定年まで勤めあげること)あるいはre-enlistせずに、その時の任務期間をもって、軍を辞めることです。
re-enlistは英辞郎を見ると「再入隊」とありますが、感覚的には「延長」をイメージするとわかりやすいです。もう3年軍に留まって、経験を積んでお金を貯えて、第二のキャリアの模索に充てようか、みたいな感じ。
ですから「辞める前にもう3年日本に留まりたい」という軍関係者達は、日本が好きというよりは、日本にいる間にしかもらえない数々の手当に、味を占めてしまっているのです。「もちろん日本が好きだから」という理由で留まりたい人もいます。
私の夫も、考え方は典型的なアメリカ人ですが(普通のアメリカ人よりも義理人情は厚いので、そこらへんは日本人っぽい)、軍をリタイアした後のことを考えたら、やはり日本がいいなぁと言ってその通りになりましたからね。仕事が見つかってよかったですよ・・・。
私達夫婦が暮らすマンションにも多くの米軍関係者が暮らしていますが、時々私達が夜中の二時頃に帰ってくると、いかにも「これからちょっとコンビニへ」というアメリカ人がエレベーターから出てきます。丑三つ時を過ぎてもコンビニへふらっと歩いて行ける国というぬるま湯からなかなか出られない気持ちもわかる気がします。


関連記事:税金泥棒ではなく、将来は確実に社会に還元していくであろう米軍兵士達 - Inside the gate

ベースで見かける子供達の可愛さのレベルがこの世のものでない

ベースに出入りしていると、子供達のあまりの可愛さにキュン死寸前という瞬間に遭遇することが多々あります。

Cute Hat

(本記事に登場する女の子とは関係ありません)

「一番の仲良しはだぁれ?」に対する回答にキュン死

私がベースで働いていた頃の話です。トイレから出て手を洗っていると、他の個室から水を流す音が聞こえてきました。きぃっと音を立ててその個室のドアがゆっくりと開いたのに、私の目の前の鏡に誰も映り込みませんでした。個室から出てきたのが大人であれば、映り込むはずなのです。
気にしないようにしてお化粧を直していると、強い視線を感じました。その視線が感じられた方を見てみると、そこに立っていたのは、寡黙なオフィサー・モレッティ氏のお嬢さんのクロエちゃんでした。彼女は小さいから鏡に映らなかったのです。
「元気?」と聞くともじもじしながら"Yes."と答えるクロエちゃん。

そしてその日幼稚園でやったアクティビティに話を振ると、それを再現して見せてくれるのです。
太鼓をたたく真似をしたり、あとは他にも小物を使ったダンスを見せてくれました。アメリカでモデル経験があるほど可愛いクロエちゃんのその姿は、unrealなレベルでした。
「幼稚園で一番仲良しはだあれ?」と聞くと、クロエちゃんはダンスをぴたっと止めて、少し考えた後こういったのです。

"Everyone!"

キュン死ってこういうことか、と思いました。なんて可愛いんだろう。

子供好きでない従業員でも「可愛い」と思わず言ってしまうほど可愛い子

Zoey

(本記事に登場する女の子とは関係ありません)

その子はスカーレットちゃんという女の子でした。お店に入ってきた時に、スタッフ全員がうわぁ・・・と釘付けになるような可愛い子だったのですが、実は顔立ちは特別可愛いわけではありませんでした。
クロエちゃんみたいな怖いくらい整った顔立ちではないのですが、こう、俗世間の匂いがまったくしない子で、天使のような子だったのです。
まだ4歳だったスカーレットちゃんですが、メニューを見つけるやいなやそれを開いて読み始めたのです。そしてちゃんと"Excuse me." と言って質問してくる。メニューが読めるだけでもすごいのに、言葉遣いもきちんとしていて皆で驚きました。
お喋りが大好きなスカーレットちゃんと、初雪の話になりました。

Silent Night

ピンク色のフォントがスカーレットちゃんです。


"Did you see the snow coming down?"

"Yes! I knew it was gonna snow because I saw the clouds. When I see clouds, that means it's snowing."

"Dark clouds or white clouds?"

(しばし考えてから)"White clouds. If you see dark clouds, it will start raining."

スタッフ全員、あまりの可愛いらしさにぽか~ん、でれ~っ。
テイクアウトオーダー待ちで滞在時間は10分ほどでしたが、スカーレットちゃんは空気を清浄して去っていきました。

関連記事:ヒスパニック系の子供達の可愛らしさがすごい - Inside the gate

【随時更新】思わず「どこのものですか?」とたずねてしまった香り~男性編~

気になった香りに遭遇し次第追加していきます

アメリカ人男性は日本人男性に比べてトワレがきつめです。特に若い男性。ですからベースで働いていると、様々な香りに触れますが、その中で私が「どこのものですか?」とたずねてしまったほど魅力的な香りをご紹介します。

 

【第一位】

イッセイ ミヤケ 【 ロードイッセイ プールオム 】 75ml (EDT-SP)

イッセイ ミヤケ 【 ロードイッセイ プールオム 】 75ml (EDT-SP)

 

 ずっと隣にいて嗅いでいたくなる香りというのかな。ほっとするんですよね。温かくて、それでいてセクシー。これをつけていた男の子はまだ20代そこそこくらいに見えたので、もう少し上の年代(20代後半くらい)の男性がつけたらもっと似合うのではないかなと思いました。
同じ形のボトルがもう一種類あります。キャップが黒い(ダークグレー?)ものね。だけど私がいい香りだな、と思ったのはこの画像のキャップがシルバーのものです。
キャップが黒い方を同じ男の子がつけてきたことがあったんだけど、なんか団塊世代のちょい前のおじさん達が好んでつけたポマードを少しスパイシーにしたような香りでした。

 
2017年2月2日追加【第二位】カルバンクラインエタニティ フォーメン アクア(?)
(?)をつけた理由は、残念ながら、本当にこの香りかどうかわからないからです。

素敵なアラフィフのアメリカ人男性がいて、ちょっとスパイシーないい香りがしたのです。夜の香りじゃなくて、昼向きの香りですね。
「とてもよい香りがしますが、どこのものですか?」と聞いたところ「内緒」だそうですよ・・・。そこで私はNEXの香水売り場(平日の昼間に行くと人が少なくて、ゆっくり見れて楽しいですよ!)に行って、数々のメンズのコロンの匂いを嗅いでみました。そしておそらくこれじゃないかな?というのが、カルバンクラインのエタニティ・アクア。うん、多分これ。
一緒に行った若い女の子(22歳くらい)に「どう思う?」と聞いたら「ヤクザのおじさんの匂いみたいで嫌だー」と言われました。でもつける人によってはピリッとして男らしいですよ!

 

【第三位】

ラルフローレン ポロ 118ml EDT-SP

ラルフローレン ポロ 118ml EDT-SP

 

 一位のロードイッセイよりもちょっとスパイシーで男っぽいけど、シャープで清潔感のある香り。人を選ばない香りです。


【第四位】ラルフローレン ポロブラック EDT SP 75ml 香水

晩秋に入った頃、とても季節はずれだけどいい香りが鼻をつきました。夏の早朝みたいな香りというのでしょうか。あるいは夏の思い出をぎゅっととじこめたような、だけど濃縮されすぎていてきついわけでもなく・・・夏限定の香りは毎年発売されますが、こポロブラックほどピュアな香りはないと思いました。
清潔感をまとうという感じ。

2017年2月2日追加【第五位】グッチ ギルティ プールオム EDT 50ml (並行輸入品)

つける人によってはホストっぽくなってしまうので注意。

先ほど「ヤクザのおじさん」という発言をした若い女の子が「マリアさん、これいい香りなんですよ」と推したのがギルティ。確かにこれはいい香りです。
セクシーなので、童顔の人がつけると頑張りすぎみたいな感じがするし、かといって大沢樹生さんやTOKIOの松岡昌宏さんのような濃い顔の人がつけたら、ベタになってしまう。そんな香りです。


【第六位】

グッチ グッチバイグッチ プールオム 50ml (EDT・SP)

グッチ グッチバイグッチ プールオム 50ml (EDT・SP)

 

 これをつけていたのは30代半ばの白人男性でしたが、一見物静かだけど実はえろいと評判の彼のキャラクターにぴったりでした(笑)。
彼は、私が「いい香りだよね。なんていうトワレをつかっているの?」とたずねたところ「周りの人から『いい香り!』って褒められるようだと、つけすぎってことだよね。うーん、僕のトワレ、結構きつい?」と逆に聞き返されてしまいました。
きついだなんてとんでもない。随分控えめな方だと私は思いました。


関連記事:思わず「どこのものですか?」とたずねてしまった香り~女性編~ Inside the gate

アメリカ人男性上司は面倒くさい女性従業員に迎合しない

この本には「女性の怒りは絶対になだめるな」というテーマについて語られている章があります。

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辞める前に読む! 今日から使える職場の深層心理

女の園で働いていれば、相談を持ちかけられたり、グチに付き合わされることもあるでしょう。(中略&後述)相談を持ちかけられても、最初はとにかく話させます。話すだけ話すと感情の処理ができ、解決に向かって動けるようになるからです。また最初はモヤモヤしていても、話しているうちに「こうしたい!」という希望や「どうしたらいいでしょう?」という問いかけが出てくるのが女性です。

女は感情的な生き物ですから、男性から見たら面倒くさい部分も多いでしょう。女性部下の多い男性上司の気苦労、お察しいたします。
さて、アメリカ人男性上司の場合、このような面倒くさい生き物とどうつきあっているのでしょうか?

ハラスメント!と騒がれないように、自分の身を守る方法はちゃんと知っている

上司が女性従業員を自分のオフィスに呼び出して、ドアを閉めて話さなければいけないような内容の時・・・。あまり好ましくない内容の話です・・・。女性従業員によっては泣き出す人もいるでしょう。
ですからこういう時は必ず第三者を同席させます。そして仮に後で女性従業員がHROにハラスメントを申し立てた際に、証人としてバックアップしてもらうのです。

とりあえず同情しているポーズをとる

BOSS

フィリピン人女性従業員が職場で仕事中に携帯電話で話しながら泣いていた時のことです。仕事中にプライベートで携帯電話を使用している時点でアウトでしたが、イケメン上司ライアンはその場で指摘しませんでした。女性従業員のことを思ってのことではありません。自分のためです。
そしてライアンは携帯の私用を見逃しただけでなく、こういいました。
「僕のオフィスのドアはいつも開けてあるから、僕でよければ話を聞くよ」

さて、ここで先ほど「中略&後述」と書いた部分について触れます。

真剣に聞く必要も、心の底から共感する必要もないので、そういうものと割り切ってポーズだけを真面目にとってあげてください。


このフィリピン人女性従業員は、送金が1,2日遅れたことで、母国にいる家族からしつこく催促が来ていたのです。それで「私達だって大変なんだから!」と泣いてしまいました。そこをライアンに見られたわけですが、もし彼女がライアンのオフィスでこの話をしても、彼にしてみればまったく別の世界の話ですから、黙って聞くことしかできません。だけどそれでよいのです。よい上司のふりをすることも彼の仕事のうちですが、その「ふり」に余計なエネルギーは注がないのが、ライアンの賢さでした。
女性従業員を適正に取り扱うために、下手に真面目に向き合っていると、そこにエネルギーを持っていかれてしまって、男性上司は自分の首を絞めるだけです。
女性は感情的で、共感を求める生き物ですが、いちいち心の底から共感していたら男性上司は身が持ちません。だからポーズだけとっておくというのは、非常に的を得ていると思います。
「オフィスのドアは・・・」のひとことは、ライアンのポーズだったはず。親身になって話を聞く気はなかったと思います。それでOK!

面倒くさい女性従業員や愚かな女性従業員に迎合する必要はない。そんな無駄なエネルギーは使わない

女性とうまくやるために、自分の性格を変えたり、相手を変えようとするのは無駄な労力。感情をコントロールし、行動を変えるだけでいい。ポーズで十分なのです。甘やかしてつけあがらせると、後で自分が大変な目にあうだけ。

辞める前に読む! 今日から使える職場の深層心理

 

関連記事

【横須賀基地】 アメリカ人達が皮肉で"Amazing HRO"と呼ぶほど審査に時間がかかる理由

横須賀基地のHRO(人事部)の仕事の遅さに対し、"Well, our amazing HRO is ...."と皮肉っぽく言い出すアメリカ人までいます。そのくらい遅いのですが、どの部分でそんなに時間がかかるのでしょうか?

やっと面接合格。その後もさらに待たされる

日本政府側のHROとアメリカ政府側のHROが分かれているのか、それとも同じところは不明ですが→分かれているそうです。そこらへんよくわからんということを前提にこの記事を書き進めていきます。

横須賀基地では、内定が出ても勤務開始までに時間が空きます。

◆日本政府雇用(HPT/IHA/MLC)の場合:【横須賀基地】本採用までかかる時間 - Inside the gate


現在ではもう少し時間がかかるでしょう。だけどこれで驚いてはいけません。
アメリカ政府雇用側(NAF)は、特にMWRと呼ばれるところはもっと時間がかかるからです。内定が出てから実際に働きだしたのは、それから半年後なんていうケースはざらです。

waiting

勤務開始までに時間がかかるのは、そもそも本当にHROの怠慢なの?

HROの怠慢もあります。
私の知人(アメリカ人女性)は、MWRのある空席に応募したのはよいのですが、書類審査の結果がなかなか返ってきませんでした。まあ1か月くらい音沙汰がないのは普通ですが、彼女がHROに問い合わせたところ、返ってきたのは「ごめんね、応募書類なくしちゃった」というものでした。再送付しようにも、もう応募締め切りを過ぎた後なので受け付けてもらえません。しかもあちらのミスです・・・・。
ありとあらゆるプロセスが遅いのはアメリカのお役所仕事の特徴ですが、横須賀基地のHROの仕事ぶりは本当にamazingだなと思いました。

尻を叩いても急いでくれないHRO

また内定から勤務開始まで半年待たされたアメリカ人男性二人の話を聞いたところ(彼らもMWRの空席に応募したそうです)、こんな話が出てきました。

HROに電話して"Can I check my status?"「(バックグランウンドチェック等を含む)僕の審査の状況を教えてもらえますか?」と聞くと"Still processing."「処理中です」のひとことしか返ってこない。あまりにも遅いから毎日HROに電話して確認した。あちらがうんざりしているのもわかったよ。だけどそれでも毎日電話した。だってあまりにも時間がかかりすぎているんだから。

電話攻撃は二人たとった行動に共通していたことでした。
内定が出てもその後のバックグラウンドチェックに時間がかかるから、といえば半年待たされてもまあしようがないと思えるかというと、とんでもありません。日本政府に雇用された人で半年もかかったケースは聞いたことがありませんから、やはりアメリカ政府側の仕事って遅いんだなぁと思いました。HROの怠慢というか、あそこにいる誰かしらが仕事をきちんとしていないのでしょう。その誰かしらの集団が、HROとでもいうべきか。
効き目がないのは応募者による電話だけではありません。地位の高い人が「この応募者の手続きになんでこんなに時間がかかるんだ?急いで処理をしろ!」と特定の応募者の勤務開始を急かしても、結局7か月くらいかかったケースもあります。

Spouse Preferenceという切り札が失効した場合

在日米軍基地では、アメリカ政府によって雇用されるポジションにはMilitary spouse preferenceという制度があります。軍人の配偶者優先ということですね。過去記事でも書いております。
>> より適格な一般応募者よりも、米軍の家族が優先的に採用されることによる弊害 - Inside the gate

この優遇制度の対象となっている場合、書類の処理も他の応募者よりは早くしてもらえるそうですが、それでも半年かかるんですよ・・・。急いで半年って・・・。だけどこの制度ですが、何度でも使えるわけではないそうです。
例えばSRF(Ship Repairment Facility)というコマンドの空席に応募する際に、このSpouse Preferenceを使ったとしましょう。

110505-IN180-017

そこを一旦諸事情で退職し、数か月後に同コマンドの別の空席に応募するとします。するとこのSpouse Preferenceという切り札は、もうそのコマンドで使えなくなります。この制度にあやかれるのは、一コマンドにつき一回だけ。
ですから仮に採用されたとしても、書類の処理は一般応募者と同じようにされてしまうんですって。

基地内での異動はかなりスムーズ

これだけ待たされる勤務開始ですが、いったん働き始めてしまえば他のコマンドに異動する際には、半年も待たされることはありません。異動が決まってたった1か月ちょっとで異動先で働き始めることができたアメリカ人男性の、ちょっと特殊なケースなんてのもあります(これは何かしらの力が作用したのでしょう)。このケースはこの記事とは主旨が異なりますので、また別の記事で書きます。