Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

横須賀中央ふらつ記(22)どぶ板に新しいお店ができました

ケバブ屋・アリババの店主が珍しくきちんとクックコート(しかもエジプトの国旗が刺繍されているもの)を着て店の前でにこにこしていたので、「何かのお祝いですか?」と聞いたら「今日はレーガンが帰ってきたんだ!」という返事がきました。

ああ、そういえばそうだわと思いだしつつ、帰ってくることができない人達もいるのだと改めて思いました。

今年の第七艦隊は、いったいどうしてしまったのでしょうか・・・。

ヨコリシャスの近況

f:id:usmilitarybase:20171208014329j:plain

12月8日現在、在日米軍将兵の飲酒がベース内だけに限られているため、まだまだ閑散とした夜が続くどぶ板通りですが、アリババやヨコリシャスのように食べ物を提供するお店は売上に影響はなさそうですし、門限が01時から24時に繰り上がったことで、midnight snack(夜食)を買い求める米兵達でセブンイレブンがごった返す時間帯も、比例して早まっていることでしょう。
で、前からこれは気になっていたのですが、ヨコリシャスが通行人の目に留まるところに飾っている店長と舞の海さんのツーショット。

f:id:usmilitarybase:20171208014328j:plain

私は基本的に有名人の画像やサインをこれみよがしに飾っている飲食店はスルーするので、ヨコリシャスもブリトー買って以来もう行っていません。例えば赤坂の韓国料理街で「〇〇(大人気の韓流スター)が来日するたびに訪れる店!」と派手に宣伝されていたら、引いてしまうのです。
といいつつ、こんな記事を書いていたらまたブリトー食べたくなってきました。

insidethegate.hatenablog.com

続きまして横須賀基地メインゲートを出て陸橋を越えてすぐのところにある老舗ダイナーハニービー

f:id:usmilitarybase:20171208014327j:plain

外から覗いてみたら、なんと稲葉浩志さんをちょっと悪そうにした感じのイケメン調理師がいました。今度入って食べてみようという気になりました。タコスいってみよっか。

どぶ板に新しくできたお店

Grill&Cafe Alfredというお店です。この画像ではわかりにくいのですが、奥行きがあってブース席が並んでおり、もちろんカウンターもあります。

f:id:usmilitarybase:20171208042728j:plain

どぶ板は「とにかく飲んで酔っ払いたい」という米兵のためのバーが多いのですが、このお店は外から見てみた感じだと、小綺麗なダイナーという雰囲気。どぶ板を散策して小腹が空いたら立ち寄るのにちょうどいいかもしれませんね。実際に入ってみたらまたレポートします。場所はBuffaloやGeorge'sがある通りです。

BuffaloやGeorge's関連記事:【どぶ板】バーによって集まる人種が違います - Inside the gate

その他

そういえば今日イオンで瀬川瑛子さんのミニライブがあるらしい。

f:id:usmilitarybase:20171208014330j:plain

命くれない。あげない。明石家さんまさんが散々使い古したネタです。失礼いたしました。生瑛子にちょっと興味がある私ですが、仕事だから行けません。

 

愛され続けて50年の喫茶店へ行ってきた

そこには演出された昭和ではなく、本物の昭和の姿を見ることができました。

 

f:id:usmilitarybase:20171127235402j:plain

行ってきたのは米が浜にあるテネシー。この記事を読んでから行ってみたいと思っていたのです。

まず驚いたのがゲームテーブル(テーブルゲーム?)が置いてあるの!テーブルにゲームが内蔵されているんだけど、わかりますかね。そしてあの懐かしの単純なインベーダーゲームのぴよーんぴよーんぴゅーんという音が聞こえてくるんだけど、それを楽しんでいるのが、おそらく青春時代もこのテーブルにお世話になったであろう年配の客達でした。

店内の雰囲気。

f:id:usmilitarybase:20171127235456j:plain

もう営業を続けて50年になるそうですが、チェーン店がどんどん進出してくる中、昔のまま変わらずにいることがどれだけ難しいことか、想像もつきません。

私が座った席からは掃除用具一式見えました(苦笑)。今度は他の席に座ります。

f:id:usmilitarybase:20171127235429j:plain

BGMはクラシックピアノでした。喫茶店のBGMはジャズが多いような気がしますが、私はクラシックピアノの方が落ち着いて好きなので、また来たいと思います。

共済病院のすぐ近くということで、病院に行く途中、帰る途中に立ち寄られるお客様もいらっしゃるとのことです。

【横須賀中央駅からのアクセス】(駅を背にして)米が浜入り口交差点まで歩いてきたら、交差点を共済病院の方に向かって歩いて5分くらいです。

◆関連ツイート

 

関連記事:昭和50年代生まれは演出されたレトロに戸惑う - Inside the gate

コンビニ惣菜のライン作業バイトで学んだこと 習慣が人を作る

 

コンビニのお惣菜包装ラインのバイト体験記 - Inside the gateという記事の続きです。

夏休みに2週間の短期バイトで、コンビニのお弁当・惣菜工場にもぐりこんだことがあります。そして2日で逃げ出しました。つらかった。やっぱり興味本位で潜り込む場所ではありませんよ。
私がこの2日間で学んだこと。それはここにいるおばさん達とうまくやっていくのはちょっと不幸くらいがいいのです。だってこの人達は他人が不幸だと安心できるのですから。 だけど「不幸なふり」なんてできないのです。ばれてしまうんですよ。
なぜなら幸せな人達が不幸なふりをしたところで、仕草や言動の端々に幸せな人ならではの習慣や心がけがにじみでてしまうのです。そしてそれは彼女達を苛立たせるのです。

http://www.flickr.com/photos/16877319@N07/3907220356

photo by Guwashi999


おばさんA:「ねえ、この間田中さん見かけたの・・・・I駅の近くで・・・」
おばさんB:「それで?」
おばさんA:「キャリーケース引いてたのよ。あんな暑い日に。それで大きなバッグも持ってた。あの人、もしかするとホームレスになっちゃったんじゃない?」

おばさんB:「ええ?そうなの?!」

こんな会話があちこちから聴こえて来るのです・・・。みんな人の不幸が嬉しくてしようがない。そして休憩時間になると、それぞれ皆食事を用意し、食後のお菓子を持ち寄ります。コンビニ惣菜バイトの現場の陰湿なおばさん社会をすいすい泳ぎたかったら、食後のお菓子は安さが命の大袋に限ります。「おかしのまちおか」などに行って買いましょう。間違えても茶屋のお菓子など出さないこと。確実にハブられるでしょう。


ほんと、コンビニ弁当・惣菜のライン作業は夏休みの短期バイトで留めておいた方がいいです。っていうか行くな。精神的にかなりきついです。時間の流れがあんなにも遅く感じられたのは、初めての経験でした。
単調作業の中に楽しみを見出し、創意工夫ができてしかも精神的に強い、あるいは相当鈍い人は大丈夫かもしれません。でもね、創意工夫しようという気持ちすら起きないと思いますよ。そのくらい鬱々としています。
どんどん便利になるコンビニエンスストアですが、そのビジネスを支えている最下層で働くことがいかに大変か身をもって知りました。たった二日間だけでしたけど、これを何年も続ける人はすごいと思います。特に夜勤。

夜勤を選ぶ人というのはやはりお金で色々苦労しているはずです。若干ではありますが、日勤よりも時給がよいので。
だけどお金に苦労する理由は、金切り声で怒鳴り続ける彼女達にもあると思いました。日々の習慣が人を作る、ということを目の当たりにしましたよ。幸せになる人の考え方、どんどん不幸になる人の考え方って絶対にあると思います。

 すぐ怒鳴ったり、負の要素しか含まない言葉を吐き続ける。人を見る時の目つき・・・・。
彼女達も最初からあんな風にぎすぎすしていなかったと思うのです。おそらく彼女達が育った環境も関係しているのでしょう。それにしてもあの人達はなんであんなにきついの?あの金切り声・・・もう二度と聞きたくないよー。彼女達にうまく取り入って可愛がられている世渡り上手でーす(でした)という方がこの記事を読んでいらっしゃったら是非コメント欄から声をお聞かせください(コメントは承認後公開となります)。

とにかく希望とかそういう明るいものがいっさいない環境。桐野夏生さん、あの世界の鬱々とした雰囲気をよく書ききったよなぁ。この小説に出てくる四人の女性達の一人だけが、お金がないゆえにお金に支配され続けていた人生から飛び出すことができた。OUT。その後彼女はどうなったのでしょう。

関連記事

コンビニのお惣菜包装ラインのバイト体験記


もう今から10年以上前になりますが、ある大手コンビニのお惣菜の加工ラインの短期バイトをしたことがあります。もともと二週間くらいのバイトだったと思いますが、2日で逃げ出しました。

まずひとことで言い表すと、そこには桐野夏生ワールドが広がっていました。

鬱々とした世界。暗さの理由は・・・

桐野氏の「OUT」という作品を読まれた方は多いと思います。そこに登場した四人の女性達は、経済的な苦しさから鬱々とした生活を送っている、コンビニ弁当の加工のライン作業をしている同僚達でした。彼女達のシフトは時給のいい夜勤。
桐野氏のこの作品を読んで「いつか絶対に私もこのバイトに潜入してやる!」と思っていたのです。自分も小説の中でこのシーンを書きたかったし、私みたいに作家として実績も認知度もない人間は取材でーすといって工場に入れてもらえるはずもありません。だったら自分で潜り込むしかない。
そこで自宅から車で20分ほどのところにある工場が、コンビニ弁当の製造・加工の短期バイトの募集をしていたので応募しました。

おばさん達の怒鳴り声が響く作業室

面接で「で、調理、加熱、加工とあるけど・・・・ふ~ん。加熱希望?本当に大丈夫?夏に加熱、軽く死ねますよ」みたいなことを言われ、じゃあ加工で、と深く考えずに答えました。もちろん私もOUTの世界を見るために夜勤希望。
出勤初日、加工ラインが数列ある工場のどこからともなくばばあの怒鳴り声が聞こえてきます。OUTで読んだどんづまり人生を送る中年女性のイメージが頭の中で膨らみました。そして社員さんに「じゃあマリアさんは●ラインに入ってくれる?」といわれました。
私はラッキーでした。なぜならそこは男性と若い女性が多いラインだったので、ばばあに怒鳴られることはなかったのです。だけどライン全体でばばあの数が多いというのは理にかなっているなと思いました。
といいますのも、自分がラインの中に入ってみて思ったのですが、完全に分業・流れ作業のためなかなかトイレに行けないのです。 ですから生理中の時なんてどうすんだろって思いましたよ。となると閉経済みの女性達でラインを固めれば途中で抜ける人も少ないから、ラインを止めなくても済むというわけです。

行けば行くほど楽になる。だけどその前にやめてしまう

ばばあがラインにいないからといって、何も言われないわけではありません。
私のように短期バイトで来ている人間は、何もかも初めてなのです。対して普段からラインに入っている人達は、惣菜ごとにどの食材が何グラムで位置はどこで、そしてどう手を動かしたらラインの流れについていけるかということをよくわかっていますし、体も慣れています。そんな人達から叱責を受けることは多々ありました。

「ツナが紫たまねぎの上に進出しすぎ!」

「茄子が乱れてる!」

ツナが進出・・・・・。
茄子が乱れてる・・・・・。

冷静に脳内で繰り返してみると笑いがこみ上げてきて、ああ、マスクをしていて助かったなぁと思いました。
だけど私にとっては新鮮で面白いことでも、彼らにとっては日常的なことにしかすぎません。またこの仕事はこなせばこなすほど楽になります。なぜなら各食材の分量や配置場所はとにかく「慣れて覚える」ことが大切で、頭も体も覚えてしまえば作業スピードも上がるのです。だけど慣れる前に辞める人が多いから会社側も困っているのでしょうね。

バイトや社員だけではなく、派遣社員もいるのですが、一度派遣されるともう二度と戻りたがらないスタッフがあまりに多いため、「いったい何がそんなに大変なんだろう」と派遣会社の営業社員が一度覆面で潜入したそうです。そして現場の状況を目の当たりにし、なぜコンビニのお惣菜・弁当の加工ラインが慢性的な人不足に悩むのか理解できたんですって。
金切り声で怒鳴るばばぁ達がいなくなればそれでいいのかというと、そうでもないんですよね。きっと彼女達がいなくなったらその下にいた人達が同じことを繰り返すと思います。

怒鳴ってばかりいるおばさん達。その怒りは本当に従業員に対する苛立ち?それとも自分の人生に対する怒りのやり場がないから従業員にやつあたりしているの?

で、怒鳴っているばばあ達なんですけど、なんでそんな言い方するのかね?と思うようなきつい言い方をするんですよね。そもそも怒鳴る必要ある?ってところで怒鳴るし。きぃーきぃーうるさい。
ああいう風に怒鳴るにも、エネルギー要るでしょ?って思うんですけど、多分彼女達は怒鳴ることでエネルギーをチャージしているのかな、と思いました。なんて不幸なんでしょう。彼女達が不幸であることは、眉間に刻まれた皺を見ていてもわかりました。
そしてその怒りは純粋に仕事に関するものなのか、それとも自分達の思うようにいかない人生に対する怒りなのか、どちらなのでしょう。
また、驚いたことに怒鳴られている人達は、誰一人としてすみません、とは言わないのです。またばばあのヒステリーが始まったって感じでしら~っとしているんですよ。いちいち受け止めていたらやっていられないのでしょうね。
30代くらいの女性でもヒステリックに怒鳴る人はいました。自分だって最初の頃は怒鳴られて辛かったただろうに、なんでいざベテランになったら自分も同じことを繰り返してしまうのだろうと、不思議でなりませんでした。でも彼女のメイクを見る限り、心に問題を抱えていそうな人だったので仕方のないことなのかもしれません。

というわけで、二日で逃げました

私の予想では、夜勤はまだましな方だと思います。日勤の方がおばさん率が高いと思うので、もっとうるさいはず。そのまだましな夜勤ですが、実は私は二日だけ出勤して辞めてしまいました・・・。だけど二日間の経験だけでも、取材としては十分すぎるくらいでした。そのくらいコンビニ弁当工場の闇は深い。
ベースで働きだしてからこの話を当時のフィリピン人の同僚にしたら、「私なんて一日でやめたよ。ばばぁが意地悪すぎる」と言っていたほどです。家族への送金のためならどんな仕事でも歯を食いしばって頑張るはずのフィリピン人が一日で辞めてしまうくらいきつい仕事が日本のコンビニの便利を支えているのです。

IMG_0432

工場夜景クルーズって聞いたことありませんか?あの工場地帯の光の魅力って、実は工場の内側の暗さとのコントラストなんじゃないかなって、実際に夜の工場で働いてみて思いました。
外側から見ると工場地帯独特の寂しく怪しい明るさがあるのでしょうけれど、その光を通じて乗客達は工場の中に広がる暗い世界を見ているのではないでしょうか。

 

米兵のいないどぶ板 


沖縄で起きた米海兵隊員の飲酒運転により犠牲者が出たことを受けて、米軍関係者の飲酒禁止・制限が始まって約1週間が経とうとしています。

ある晩の真夜中(0時くらい)のどぶ板の様子はこんな感じでがらんとしていました。

f:id:usmilitarybase:20171128000758j:plain

(ホテルニューヨコスカ前)

もうほとんどのお店が閉店済み。開けておく価値がないのでしょう。中国人のマッサージ嬢達の姿まで消えていましたが、もうそろそろストリートに戻ってきた頃でしょう。

ちなみにこの通りは賑わっている夜はこんな感じ。

f:id:usmilitarybase:20171128022032j:plain

レーガン出港直前のある夜の様子です。
売り上げの大部分を米軍関係者達に依存しているバーがほとんどで、それらが痛手を喰らっている間に自分だけほくほくしているのがここ。

 

Soul Embassyの安定感

完全に独り勝ちしているSoul Embassy。

f:id:usmilitarybase:20171128000845j:plain


かつては黒人男性と彼ら目当ての日本人女性に占拠されていたこのバーも、今やすっかりドメスティックなバーになりました。

客層の変化に驚いて投稿した記事>>Soul Embassy便り ただの若気の至りか。それとも・・・・ - Inside the gate


客層が日本人中心だと、このように飲酒制限中でも売り上げにほとんど影響はないでしょう。逆に普段から米兵やコントラクター、そして彼ら目当ての日本人の女の子やおばさん達ばかり集まるお店は、このような非常事態の場合経営的にかなり厳しくなるはずです。
だからといってリスクヘッジとして普段から日本人客も入りたくなるような雰囲気にしようとすると、どぶ板の売りでもあるアメリカンな雰囲気が店から消えてしまいつまらなくなってしまいますから、難しいところですね。
それからかつてこのようにインタビューを受けていたJamminも普段から日本人客が多いお店です。痛手を受けているとインタビューで答えていますが、私が見た感じではClub54などに比べたらそれほど厳しい状況ではないようです。

www.japantimes.co.jp

この飲酒制限なのですが、果たして効果があるのかどうかということです。そのことについては過去に記事で書いています>>【横須賀基地】今夜から飲酒制限解除になるようです - Inside the gate

飲酒制限はバカの駆除方法、バカへの制裁として設けられているわけではありません。事故が起きた沖縄では、将兵達は飲酒のみならず外出も制限されているとのこと。
日本に送り込まれる兵士達は厳しい審査やバックグラウンドチェックを通過した者のみのはずですが、今回のような痛ましい事件がなくなることはないのでしょうか。「魔が差した」では済まされない、取り返しのつかないことをしてからでは遅すぎるというのに。


参考ページ

関連記事

「お客様は神様です」は米軍基地に来たら忘れましょう(2)

ベースの外=日本社会で働いているとお客様は神様ですから、どんなに失礼なことをされても、たとえそれがハラスメントと考えられるものであっても、従業員であるというだけでにこにこしなくてはなりません。例えばこんな感じ。

ベースで働くとこういうものからは解放されます♪それがベースで働く点のよいところでせす。例えば客が上記のじじぃのようなことを言ってきたら、完全にシカトしてokです。にこりともしなくてよい。逆にここまで言われているのににこりとしてたら、アメリカ人やフィリピン人の同僚達が見て驚くでしょうし、店員と客の関係性が彼らの国と日本では違うのだということを知ることになります。

店員と客の関係性について:【横須賀基地】日・米・比の三か国 みっともない客が一番多いのは - Inside the gate


とはいっても、ベース上ではこういうことを言われることはほとんどありません。
男性達は「女もイキがいい新鮮なのが、えぇもんのぉ〜グヘヘ 」なんて言ったら自分がどう見えるか/どうなるか皆よくわかっています。日本人男性もです。下ネタ等で絡んでくるのは酔っ払いくらいでしょう。だけどベース特有の面倒くささはあります。

#7439 hotdog stand
どこの国に逃げても、接客のストレスからは逃げられません - Inside the gate

この「日本は客だから何を言っても許される。従業員は顔で笑って心で泣く」という現実ですが、キャバクラなんてひどいなぁと思いますね。キャバ嬢の時給が高い理由がよくわかります。
若くて綺麗な女の子と楽しくお酒を飲むためにお金を払うというビジネスは理解できますが、お金を払っている側には、しつこく説教したり、彼女達の身体的なことを指摘したりしてキャバ嬢達の心を傷つけてすっきりする男も大勢います。そういう男性は病んでいるなぁと思うけど、多分本人達は気づいていない。
もしもアメリカ人男性が日本のキャバクラに行って同じようなことをするとしたら、それは本国で女性に相手にされないような人達ばかりです。まともな男性はそんなことをしません。
だけど日本だと一流企業に勤めていてしかも所帯持ちの男性がそういうことをしたりしますから、いびつなのは日本における客と従業員の関係性だけではなく、このキャバクラというビジネスそのものだと思います。男性が抱えているありとあらゆるネガティブなものが吐き出される空間であり、どす黒いものばかりを受け止めるトイレみたい。

アメリカではキャバクラというシステムはありませんが、日本人客向けのお店は存在します。表向きにはピアノバーとして運営されています。

渡米1年未満の駐在員必見!ニューヨークのキャバクラシステムと一番人気の店を紹介 | NYPG


この記事にも書かれていますが、キャバ嬢になることが目的ではなく、単に短期間で高収入が目当ての場合、下種な男達にemotional punching bagのように扱われても、ぐっと歯を食いしばって我慢できることでしょう・・・・。なんだか話が脱線してしまいましたね。

関連記事

外国人に自分の出身地を紹介する時はこうしています

ベース勤務時代、社交辞令でアメリカ人のお客様に出身地を聞かれることが多々ありました。私がどこの出身なのか、別にそんなに興味があるわけじゃないんだけど、スモールトークの流れでまあ聞いとくか、みたいなそんなノリで。
でも私の出身地=雪国の地味な県の名前なんて言ったところで、大都市じゃないからどうせ誰もわからない、というのが私の本音。
留学時代、千葉県や埼玉県出身の人達がアメリカ人にI'm fromTokyo.と言っているのを聞くたびに「おまえ嘘つくなよ」と思っていましたが、ベースで働くようになってその気持ちがわかるようになりました。

そこで思いついたのが、まずは地名を出さないということでした。言っても誰もわからなくてお互い気まずいから(苦笑)。その代り

  1. It's up in north and about two-hour bullet train ride from Tokyo.「北国で、東京から新幹線で〇時間」と説明する
  2. "We believe that we produce the best....." と名産品を嬉々として語る

と、だいたいどこらへんなのか地理的にイメージしやすく(悔しいけれどやはり東京を基準にするとイメージしやすい)、またその名産品が造りだされる土壌や気候が想像しやすいので、気まずい沈黙は避けられます。そこでようやく具体的な地名を出すようにしていました。出したところでやはりわからないんですけどね(笑)。

関連記事:「どこで英語を勉強したの?」とアメリカ人のお客さんに聞かれるとこう答えていました

同じ北国でも、アメリカ人が説明するとこうなる(笑)

私と同じように、アメリカでも寒い地方の出身の人のお話を聞いていると、自分もこんな風に面白おかしく故郷について紹介できたらいいなぁと思うことがあります。例えばニューハンプシャー州

北大西洋に面した極寒の地といえば、まず思い浮かべるのが「シーフードが美味しそう」。これはもちろん話題にのぼりましたが、ニューハンプシャー出身のこの男性はこういったのです。
「ニューハンプシャー州の厳しい冬の一番のご馳走はなんだかわかるかい?ニューハンプシャーといえばメープルシロップ。それをまだ(降ってきて間もない)きれいな雪で作った雪玉にかけて食べるんだ!子供の頃はよく食べていたけど、美味しかったぞー!」
私はその話を聞いているだけで、こんな光景を思い浮かべました。

College Woods

「訪れてみたい」と人に思わせることのできる話し方って、結局その土地への愛を伝えられる人の話し方ということなんだろうなぁと思いました。

関連記事