Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

ネイティブスピーカーはテキストブック通りになんて話してくれない

私がベースで働いていた頃、男性客が大量のお持ち帰りのオーダーをしたので、冗談で"Are you storing up for the winter?" 「冬眠に備えて食料を蓄えられているのですか?」と聞いたことがあります。
"No, I just ordered something for my tomorrow's lunch. You wanna have lunch with me?"
「いや、明日のランチ用にもちょっとオーダーしただけだよ。君も一緒にどう?」

たかがスモールトークでこういう風に返ってくるわけですが、テキストブックを何度繰り返しても身につかないconversational abilityが磨けます。


さあ、冗談で返してみましょう。

"Well, it depends on where you're taking me."
「えっと、どこに連れて行ってくださるかにもよります」

"We'll meet at Popeyes."
「じゃあPopeyesで待ち合わせよう」

"Popeyes? It's a cheap date! That's what I'm worth?!"
「Popeyes?それってチープデートでしょう!私ってその程度なんですか?」

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テストの点数にはならないけど、こういうやりとりができるのがベースという実践の場です、毎日のようにリアルな会話に触れ反射神経は鍛えられます。この反射神経を俊敏にするためにもボキャビルはやはり必要です。テキストブックや基礎を侮ってはいけません。
そんなすらすら言葉が出てきません、という人へ。映画やソープオペラは意外と役に立ちますよ。面白いと思った映画や番組を繰り返し見て、使ってみたい表現をストックしておくとよいです。もちろん読書もおすすめ。


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白人男性が連れて歩いている日本人女性に多い顔

横須賀基地周辺では多くのバイレイシャルカップルが見かけられますが、黒人男性と日本人女性のカップルとの対比のせいか、白人男性が連れている日本人女性達の共通点もわかりやすいのです。

1.地味

あと、ぶらぱんだけじゃなく、当時の白人好きな人たちは、黒髪ロングストレートで、細見(例外もちろんあり)で色白でメイクもうすく、服装もナチュラル系な感じで、やはり自分の興味対象の人種が好みそうな恰好をしてたイメージがありますね。

「黒人男性が好きです!」と一発で分かるプレゼンテーションは果たして有効なのか? - Inside the gateという記事にくぅ様からいただいたコメントの一部の引用ですが、私もこれは同意いたします。だけどくぅ様はちゃんとオブラートに包んでいます。はっきり言ってしまうと、横須賀で白人連れの日本人女性は地味な人がかなり多い。美人で地味なら周囲が放っておかない輝きを放ちますが、顔も地味なうえあまり外見に構わないハードコア★地味みたいな女性と白人男性のカップルは結構見かけます。特に横須賀ですとぶらぱん達がグラマラス路線に走りますから(男を引き留めておくために女をさぼっている暇がない)、余計に地味な日本人女性が目立つのです。広尾や麻布あたりに行けばまた違った様子が見られると思います。
もちろん華やかな美女も時々見かけますが少数派。だけど地味でも愛されている、大切にされている女性はやはり強いですよ。心の平和が顔に現れています。そしてそれはどんなヘビーなメイクアップよりも女性を魅力的に見せてくれる・・・はず・・・なのですが、やはり地味は地味なんですよね。

2.和風

やっとイメージ画像が見つかりました!!!

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(画像は岩崎恭子 不倫謝罪に意外な反応「ここまで潔いのは久しぶり」 | 女性自身からお借りしました)
岩崎恭子さんのような和風顔の女性が黒人男性やヒスパニック系の男性と歩いているところをあまり見たことがありません。圧倒的に白人男性連れが多い。中村七之助さんみたいなお顔の女性もやはり白人男性連れ。公家顔というのでしょうか。

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(画像は中村七之助が振り返る『いだてん』への出演 実の兄・中村勘九郎と金栗四三の共通点とは|Real Sound|リアルサウンド 映画部からお借りしました)

彼のように一重瞼でもアイホールががっつりあると、なんともいえずミステリアスな陰影が生れますし、メイクでいくらでもゴージャスになれます。
実は筆者も和風に属しますが、お二人とはまた違うタイプの和風です。バタ臭い顔に憧れますよ。

 

番外編 人種に関係なくマニアは確実にいる!細い&離れている&吊っている目

目が細い、離れている、吊っている。この三つの特徴がコンプレックスになっている女性へ。今すぐ漁場を横須賀に変えてみて!大物は約束できないけれど、何かしら釣れると思うから!


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黒歴史(3)エル・カフェ・ラティーノ


お食事中の方はご遠慮ください


シリーズ(1)でラテン系のクラブをはしごしていたと書きましたが、そのうちの一つであるエル・カフェ・ラティーノでの思い出をシェアしたいと思います。

ある夜そこでトイレに入って用を足しはじめ10秒も経たないうちにトイレのドアを思いっきり蹴られ、驚いた私がジェット噴射で放尿を終了しドアをあけるとそこに立っていたのはおそらくコロンビア人の女の子。「おしっこくらいゆっくりさせてよ!!!!」と私が怒鳴ると「うるせーなこのクソ女!」と日本語で罵られ、コロンビアーナの連れの女性は怯えてしまいました。
頭に血が上った私はトイレから急いで出ると店内に置いてあった誰のものかもわからぬ飲みかけのカクテルをつかむとトイレに戻り、その女が籠っていた個室の上からカクテルをぶっかけると、個室から聞こえてくるスペイン語の怒号を背に大急ぎで店から逃げ出しました。一緒にいた友人には「後で説明するから!」と言いながら。ぎゃはははは。懐かしいな。
また私と同じ年代(アラフォー)でこのお店に通った方は覚えていらっしゃると思いますが、当時のエル・カフェ・ラティーノの店員に超イケメンのパトリシオ君というチリ人の男の子がいたのです。もうほんっといい男だったんだけど、ガールフレンドが千葉のDQNみたいな感じだったのでがっかりでした。彼はNHKのスペイン語講座にも出演していました。
そして非常に息苦しい閉ざされた世界でもあったラテンダンスコミュニティの女王はRYOKOさんでした。彼女のダンスは洗練されていて、中南米からやってきている男性インストラクター達のとりまきのきっついおばさん達が何人束になってもかなわないというか、完全に異質の存在でした。当時は「サルサが踊れるOL」というのがウリでもあったためOL RYOKOという名前で活動されていたダンサー、インストラクターです。今でもご活躍されているようですね。

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(画像はエル・カフェ・ラティーノのフェイスブックからお借りしました)

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ベースの日本人村の厄介なところ 謎ルールと英語力

ベースで実際に働いて感じたことなのですが、アメリカ人やフィリピン人にも色々あるとはいえ、日本人特有の面倒臭さと陰湿さってあるんですよね。だからせっかく「日本の中のアメリカ」で働こうと思ってきたのに、じめじめした日本人村に入ってしまって苦しみたくないものですが、その日本人村の煩わしいところを言語化できずにいた私がようやく答えにたどり着きました。

謎ルール

その答えが謎ルール by ホリエモン。彼の大学生時代のバイトの経験を通じてお話しています。

05:20あたりからその謎ルールについて聞けるのですが、要約すると「どう考えても合理的じゃないルール」のこと。
「え?なんでそんなことするの?紙も労力も時間も無駄じゃない?もっと効率的なやり方があるのに」
ええ、あるんですよ!だけどどう考えても合理的ではないルールを貫く。それが謎ルール。これ、アメリカ人従業員達から見るとほんっと謎らしいです。フィリピン人も日本人に比べたらかなり合理的だけど、彼らは彼らでまた面倒くさい。
ルールを廃止あるいは改正すれば皆の仕事も楽になるし、楽になれば他のプロジェクトにその力を投入することができる。だけどあえてその謎ルールを維持しながら皆で不要な苦労をするやり方を選び、残業をする。定時で帰ると白い目で見られる(かつて私も日系企業で働いていた頃は白い目で見られました→日本を代表するような大企業で働いて驚いたこと - Inside the gate)。
そして堀江さんはこの謎ルール簡単に破ってしまった。バイト先のおっさんはキレたけど喧嘩両成敗で、堀江さんもおっさんも先生に叱られて、それ以来おっさんは堀江さんにからんでこなくなったのです。
私は「とりあえずキレろ!」と提案しているわけではありませんし(ただし普段穏やかな人がキレると問題の深刻さは伝わりやすいと思う)、やはりどの国の人間と働こうと長い物には巻かれていた方が仕事がやりやすいというのはあります。でもやはり最初が肝心だなと私は思いました。そしてこの謎ルールを横須賀基地にあてはめてみると、それを押し付けてくるエクセレントなブロークンイングリッシュを駆使する古参従業員がやりがちなんですよね。シンプルなことをあえて複雑にして処理方法を必要以上に煩雑にすることで、新しく入ってきた人を抑えつけることができるから。

処理方法が煩雑であれば、自分がちゃんと教えないと新人はなかなか覚えられませんよね?そうやってなかなか覚えられない状態にして、自分がいつまでたっても優位に立っていたいんじゃないかな。特に事務処理は他のところにいったら全く役に立たない細かいルールがたくさんありますから「え?そんなこともわからないの?もう何度も教えてるよね?」と一度も教えていないことに対しても平気で言ってくる人もいます。
だけどそんなことはベースに限ったことではなく、ベースの外でも同じような謎ルールが根強く残る企業はたくさんある、と思われたでしょう。だけどベースだとやや事情が異なってくるのは、英語力という諸刃の剣が大きく関わってくるから。

英語力は諸刃の剣

ベースで働くには英語力が必要だと思われがちです。確かに職務によっては「ネイティブスピーカーにやらせてほうがいいよね」と思うようなレベルの英語力を求められるものもありますが、実は横須賀基地の事務職はあまり英語ができすぎても、自分の首を絞めてしまいます。例えばコマンドヒル(下の画像。幹部の多くがここで働いているため同じ事務職でもステイタスは高め。ただし給与は等級と勤続年数できまるためコマンドヒルだから他の事務職よりも高くなるということはない)にある某部署の事務職に就いた女性を知っていますが、彼女はそれほど英語は話せません。

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話せない人から見たら「なんかすごいことを話していそう」に聞こえる英語を話す日本人の典型的な英語というのでしょうか。でもその程度でもコマンドヒルで働けるのは、横須賀基地はコネがものをいうから。>>在日米軍基地 とりあえずもぐりこめば希望の職種に就けるのか? - Inside the gate

もちろん(特にコマンドヒルは)自然な英語を話せる日本人従業員もいますが、「文法的にはあっているけど、ネイティブスピーカーが聞いてもなんだかよくわからない不自然な英語」しか話せない人達が集まっているところに、脳内での日→英への変換というプロセスをスキップして、英→英でアウトプットできる人(英語で話す時は英語で考えることができる人)が入ってきたら、やはり他の日本人達は面白くないし、煙たがられますよね。しかも英→英でアウトプットできる人が合理的に考える人だったりすると、謎ルールを疑問に思うでしょう。そこで古参の従業員達が頑なに守り続ける謎ルールをばかばかしいと思いつつ従うふりができれば日本人村の村民達に狙われませんが、ホリエモンのように「おかしいものはおかしい」とはっきり言ってしまう新人は確実に狙われます。英語が流ちょうならばなおさらのことです。
ただし一旦MLCとして採用されてしまえば雇用は、村民達の民意で一MLCを解雇することなどできませんから、何を言われても右から左へと聞き流していればよいのです。

素晴らしい出会いもある横須賀基地ですが、やはり村民達とのつきあいは時に心が削られるものです。だけど仕事中の人間関係の煩わしさはお給料という我慢代をもらえば忘れられますし、人間関係なんてどこに行ってもある程度大変ですから、少し何か言われたくらいで気にしていないでストレス耐性を鍛えたほうが自分のためです。


【横須賀基地で現在働いている方々へ】
「うちのコマンドにはこんな謎ルールがあります!」というコメントお待ちしております。尚、コメントを投稿される際は個人の特定(投稿者ご本人、あるいは職場の同僚、上司など)につながる記述は控えられるようお願いいたします。非公開をご希望の方はその旨をお書きくださるようお願いいたします。

関連記事:「俺/私がルールだ」と思い込んでいる古参日本人従業員にへの対処 - Inside the gate

10年以上前に起きた日本人従業員達によるいじめ

神戸市の東須磨小学校の教員がいじめによって追い詰められて精神を病み、体を壊して休職するに至ってしまった事件。大人になってまでこんな愚かなことをする人間がいるんだな、と改めて思った人も多いでしょう。
横須賀基地でもかつてある従業員が仕事中に倒れてしまうほどのいじめがあったそうです。ただこの話は実際にいじめがあったコマンドで働いていた人から直接聞いたわけではなく、そこで働いていた人の知人から聞いたため尾ひれがついてしまっている可能性もありますので、この先を読まれる場合はそれを前提で読むようにしてください。
そのいじめの現場は横須賀基地の中でも大きなコマンドで、現在はCNRJの一部になっているかと思うのですが、当時オフベースで働いていた私も偶然仕事で関わっていたコマンドでもあります。その中でも色々部署があって、いじめがあったのはおそらく事務職のうちの一つでしょう。
ある日そこでいじめを受けていた人が仕事中に倒れてしまいました。いじめから心を病み、そこから自律神経をやられてしまったのだと思います。その人がそこまで追いつめられるようになるまで何人の従業員が関わっていたのかまでは知りませんが、主犯格のような存在が二人いて、そのうち一人はすぐにトランスファーされ(やはり解雇はされないんですよね)、もう一人は自宅で謹慎していましたがその間お給料の7割は出ていたそうです。この謹慎させられていた従業員がその後どうなったのかまでは聞きませんでした。
現在の横須賀基地では、もうここまでひどいいじめはないものだろうと思いたいものですが、まだまだ色々ありそうですね。

関連記事:「ベースの中の日本人村はどこだ?」に正解者が出ました - Inside the gate

Felicity Huffmanが演じた名シーンを振り返る

娘のSATのスコアを高く操作するよう、関係者に賄賂を渡していたことが発覚し短期間の懲役とコミュニティーサービスを課せられたFelicity Huffmanという女優が話題になっていますが、彼女は私が好きだった「デスパレートな妻達」の主役4人のうちの一人であるリネット役を演じていた素晴らしい女優です。

(左から二人目のブロンドがFelicity)

今日は彼女が演じた数多くのシーンの中でも私が好きなシーンをご紹介します。すべて字幕なしです。

【シーン1】息子ポーターが通う高校の女子トイレでポーターの同級生の母親を引っぱたくシーン

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ポーター、実は同級生の母親であるアナと肉体関係を持っていて、そのことをリネットは既に知っていたのです。アナがトイレに入っていくと、そこには偶然リネットがいました。リネットが知っていることに気づいていないアナはぬけぬけと雑談をはじめ「ご家族は元気?」などと聞いてしまうのです。そのひとことでリネットブチ切れる!

【シーン2】アナの自宅にて。「あなたは本当にポーターの子供を妊娠しているの?」と問い詰めるところから始まるシーン。

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アナの無神経な発言がリネットを挑発し、言い争いに発展。そしてなんとそれはすべてアナの暴力夫に聞かれていた・・・・。アナと話す必要があるから帰ってくれないかな?というアナの夫。自業自得よね、と一度はアナを見捨てて帰るも、やはり放っておけなくて・・・・。

【シーン3】別居中の夫のガールフレンドを偵察に行くシーン。

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リネットは別居中の夫トムがエアロビクスのインストラクター、クロエとつきあっていると誤解していました(実際につきあっていたのはクロエの母)。レッスンが終わった後クロエに近寄り個人的に話すチャンスを得たリネット。
クロエは若いけど既に3つのキャリアを築き、そのうちの一つが下着モデルでした。
「下着モデルはキャリアというより趣味かな。(形のよい大きな胸を触りながら)神様がせっかくこれを与えてくれたのだから」という彼女にリネットが「本当に神様にもらったのかしら~?」と突っ込むシーン、最高!

アマゾンプライムビデオ デスパレートな妻達 シーズン1(字幕版)

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